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2013年02月08日
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カテゴリ:古谷 剛彦
 金曜日は古谷が担当します。

 今週は月曜から水曜に北海道にいました。月曜は門別競馬場で仕事をしましたが、先週末に雨が降ったこともあり、本馬場やパドックの雪も大分解けていました。

門別競馬場0204.jpg

門別競馬場パドック0204.jpg

 この日までに入厩している2歳馬は500頭を超え、昨年比で約40頭増えています。昨春に完成した屋内坂路の効果も大きく、天候に左右されない形で調教を積めることもあり、内馬場やウッドチップが敷かれた丸馬場などとの併用で順調な2歳馬が多いとのこと。14-14ペースで坂路を駆け上がる2歳馬もいますが、

「順調に調教が進んでいる馬は、時計を出すつもりはなくても、自然に14-14ペースで駆け上がっていきますよ」

と、NARグランプリ2012の表彰式でお会いした角川師は話していました。仕上がりの早さに定評があるホッカイドウ競馬ですが、例年以上に各陣営も手応えを感じている印象を受けました。

 水曜は首都圏が雪の予報が凄かったので、飛行機を早めて昼に羽田に到着。飛行機は揺れましたが、雪は全然なかったのでホッとしました。

 そして昨日は美浦へ行ってから、NARグランプリ2012の表彰式へ。美浦では、金沢リーディング2位の藤田弘治騎手が約1カ月研修の研修をこの日で終えるとのこと。ここ何年か美浦には来ていて、トレセンで完全に溶け込んでいる感じでした。

藤田騎手.jpg

 そのトレセンで戸崎圭太騎手と岡田祥嗣騎手の合格を知りましたが、戸崎騎手の記者会見の様子は、昨日の大川さんのブログで書かれていましたね。戸崎騎手は常に、

「1つ1つのレースを大切に乗る」
「己(自分)に勝つ」

という言葉を口にします。JRA特指に地方馬で参戦する際、500万では着外が2回続くと出走権がないので、地元で入着してから参戦するなど、地元の競馬でも1戦1戦を大切にしなければ、そのチャンスが得られませんし、それが騎乗する全ての競馬でも生かされていると感じます。

 若くしてのJRA移籍とはいえ、8年目で重賞初制覇を挙げたジョッキーで、かなり努力と人柄の良さが実ってきた人です。アンパサンドでクラシック三冠を挑むこととなった時、その1カ月前に行われたマイルグランプリに騎乗したナイキアディライトのレース振りが、彼にとってのターニングポイントだというのも、ダービーを勝った後に戸崎騎手は話していたことを鮮明に覚えています。

「ナイキアディライトを11着に終えてしまい、反省しきりの競馬だったんですが、これで自分に足りない部分が明確に分かり、そのことで競馬に挑む姿勢を変えるきっかけになりました」

 足りない部分…?

「僕は他の人より明らかに追えないんですよ。だから、追えないなら道中でいかに負担を掛けず運ぶかが大切なんだと思えるようになったんです」

 若手の有望株として急成長していた戸崎騎手ですが、自分は追えない騎手だ、と自己認識をしたことに正直驚きました。結果を出している状況だと、それで満足する人は多いと思いますが、重賞制覇のチャンスを頂いた中で結果を出せなかった時にその思いを強くしたことは、後にアンパサンドでクラシックを挑む上で確かに大きな財産だったと思います。

 羽田盃は勝ったかと思った時にトップサバトンに差し返されてアタマ差の2着に敗れました。

「これも自分のミスでしたが、次のダービーでは全能力を発揮できるよう、色々考えて騎乗することを心掛けて結果が出たので、本当に嬉しかったですね」

と話していました。この会話は、もう6年前なんだなぁと時が経つ早さを改めて感じます。

 アンパサンドのライバルだったフリオーソに、今度は主戦として騎乗することとなり、

「未熟だった僕を成長させてくれた馬」

と、戸崎騎手は話していますが、大舞台を制したこと、またフェブラリーSでデムーロ騎手に乗り替わった形で2着に来られ、違う一面を見せ付けられたことで、自分に足りない部分をまた新たに発見し、かしわ記念への勝利へと導いたことなど、戸崎騎手が完成の域に持ってきた1頭であることは間違いありません。

戸崎騎手記者会見.jpg
(戸崎騎手の記者会見)

 話は変わり、ホッカイドウ競馬から新人賞を受賞したのが阿部龍騎手でした。

「デビュー戦は、何も考える暇がなく、あっという間にゴールしたという感じでした。翌日に初勝利を挙げることができました(アルマク号)が、追い切りでも乗せて頂いた馬で、『気楽に乗って来い!』と言われたこともあるし、デビューした日を終えて緊張もほぐれたこともあり、勝てて良かったです。両親が応援に来ていて、口取り撮影も一緒に取りましたが、喜んでくれましたし、騎手になって良かったと思った瞬間でした」

「重賞に初めて乗った時は、いつもと違うゼッケンで『おーっ!』と緊張も高まったりもしました。来シーズンは、体が資本ですし体調管理に気をつけ、乗せて頂く関係者の方々への感謝を忘れず、昨年以上に頑張りたいと思います」

と、記者会見で答えていました。2年目が最も大切なシーズンですし、さらなる飛躍を目指し、頑張って欲しいと思います。

阿部龍.jpg
(阿部龍騎手、先輩諸氏に言葉を掛けられ、恐縮三昧でした)

 そして、年度代表馬に輝いたラブミーチャンですが、小林祥晃オーナーは

「地方競馬が大好きで、一番の賞を受賞することができ、非常に嬉しく思います。オーナーが、2歳で年度代表馬に選ばれて、3歳で桜花賞に出たかったことがあり、彼女に無理強いをしてしまいましたが、地方競馬の力を見せてやろうと、オーナーが力んでしまい、まだ若かったなと反省しています」

「5歳になった昨年、またこんな大きな賞を頂いたことは有難いですが、それ以上に最優秀短距離馬に選ばれたことが嬉しかったですね。こんなにスピードがある馬が、最優秀短距離馬に名を連ねていないことを悔いていましたからね」

「彼女には、地方の全競馬場でレースを挑んで欲しいなと思っています。3月の黒船で高知に挑みますし、JBCは金沢で競馬に挑むことができますので、その2戦を目標にして走ることができれば、全競馬場走破が叶います。年齢的に、今年が最後のチャンスと思いますし、フリオーソもいなくなった状況で、地方競馬の代表としてもう1年、彼女には頑張って欲しいと思います」

と話し、柳江師は続いて

「昨年の走りは満足のできる部分はありました。とにもかくにも名誉なことで、皆様のお陰で東京盃を制すことができました。この時は、ようやく皆様の期待に応えることができた思いがありました。東京盃のゴールの瞬間は、色んな思いが募りました。今後はオーナーと相談した結果、笠松のオッズパークグランプリで昨年のリベンジを図り、3月の黒船賞に挑む予定です」

とコメントされていました。

年度代表馬記者会見.jpg

 多くの方々とお会いできる貴重な場、ファンの方々にとっても騎手や調教師との交流を楽しまれ、和やかな雰囲気で滞りなく終わりました。今年の地方競馬が盛り上がり、新たなスターホース、またラブミーチャンの活躍などを期待したいと思います。





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最終更新日  2013年02月08日 11時56分40秒



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