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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。
北海道も大分暖かくなり、今週は結構プラス気温の日も続きました。日高より雪が多い札幌も、中小路でも雪解けが始まり、天気が良く日中は気温が上がりそうな朝は、近所の方も凍った場所を砕いたりしていました。 そんな中、今週で各地の種牡馬展示会は終了しました。24日はダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスのスタリオンパレードが行われましたが、やはり地方競馬の雄・フリオーソに注目でしょう! (フリオーソ) 初年度から136頭と種付けをし、人気種牡馬の一角となりました。地方競馬が主戦場だったことで、馬産地でもフリオーソを見るのがスタッドインして初めて、という方も多かった昨年ですが、その馬体を見て「思っていたより良い馬」という評価が多く、多くの交配相手が集まった印象を受けます。当然、生まれてくる子供たちの評価でリピーターも多くなるでしょうし、「2世代目が走る」という種牡馬事情からより多くの交配相手が集まる可能性が高い2年目。僕の知り合いの馬主さんも、今年はフリオーソを付けるという方もいますが、中央・地方ともに馬主登録を持っている方は、中央でダメなら地方で、と思う方が増えていることもあるでしょうし、自ら繁殖牝馬を所有する方も増えていますから、ダート種牡馬の需要が非常に高まっており、ゴールドアリュール以降はそれまでと違い、ダート種牡馬に人気があります。ゴールドアリュールとともに安定感のあるサウスヴィグラス、芝ダート問わない産駒の活躍からジワジワ人気が出ているスターリングローズを始め、今年の産駒デビューで言えばヴァーミリアンとカネヒキリ、昨年初供用ならフリオーソの他にスマートファルコン、トランセンドとなるでしょう。 25日は優駿スタリオンステーションでの種牡馬展示会が行われましたが、上述の傾向で言えばG1級を9勝したエスポワールシチー、アジアエクスプレスの活躍で日本上陸が話題となったヘニーヒューズなどが新種牡馬として供用されます。 (エスポワールシチー) (ヘニーヒューズ) ゴールドアリュール産駒は、スマートファルコンに次いでのスタッドインとなりますが、スマートファルコンが昨年の初供用で164頭との種付けを行った実績からも、ゴールドアリュールにも大きな期待が寄せられます。 また、ヘニーヒューズは早くも満口となっていましたが、ヨハネスブルグと同じヘネシー産駒で2歳戦に強い仕上がりの早さも期待されます。アジアエクスプレスも昨年の最優秀2歳牡馬に輝いていますし、日本での産駒誕生が今から待ち遠しいところです。 さらに、09年の日本ダービーを圧勝したネオユニヴァースの初年度産駒として待望のスタッドインを果たしたロジユニヴァースも優駿SSでの繋養となりました。 (ロジユニヴァース) 左前の脚つきに特徴があり、当初はホッカイドウ競馬でデビューする方向で牧場で調教を積まれていた馬でしたが、その育成段階で売買され、その世代の頂点に立ったという馬です。ですから、ダートでの走りも全く問題ないでしょうし、むしろトモの発達からダート適性は高い可能性が高かったでしょうから、地方競馬での産駒の活躍が期待される種牡馬だと思います。 3週間、9カ所のスタリオンで行われた種牡馬展示会。馬を見る上で勉強になり、馬体の特徴などを産駒に照らし合わせながらパドック解説やセリ鑑賞に生かすように務めています。これから2歳戦の話題もどんどん増えてくる時期ですし、ホッカイドウ競馬の2歳能力検査も1カ月を切りました。いよいよ3月、春はもうすぐですね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年03月01日 04時36分12秒
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