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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。
坂田さんのブログで書かれていた通り、19日(月)は船橋競馬場で「千葉サラブレッドセール」が開催されました。 (午前8時から始まった調教供覧) (セリの様子) 2F24秒台、1Fは11秒前後を軒並み併せ馬でマークし、例年以上にハイクオリティの馬たちの走りに、関係者は熱い視線を注いでいました。59頭が上場され49頭が落札。売却総額は、過去最高の7億4498万4000円(金額は全て税込)、売却率は83.1%と盛況のもと幕を閉じた。最高価格はぺディクラリスの12(牡、父キングカメハメハ)で5832万円で、(有)三成社が落札しました。 (セール最高価格となったペディクラリスの12) 牝馬の最高価格は、サイレントプレアの12(牝、父スウェプトオーヴァーボード)の3654万円で、こちらも(有)三成社が落札しました。 (牝馬の最高価格を記録したサイレントプレアーの12) また、2F22秒9の1番時計を叩き出したレーヴドゲラン2012(牡、父ダイワメジャー)は1944万円でCHIKA RACINGが落札しています。 (2F1番時計のレーヴドゲラン2012) レーヴドゲラン2012は、函館競馬場でのHBAトレーニングセールで、最高価格で落札されたサムシングナイス24の育成場・グランデファームが、千葉でも1番時計をマークし、高い評価を受けました。この馬は遺伝子検査を受け、距離適性ではC/T型と出たそうで、1400m~2400mという幅広い範囲だけに、どの距離が適しているかは実際に競馬を使ってみてわかるところでしょうが、中距離での活躍が期待されます。 セール後、吉田照哉市場長にお話を伺いましたが、 「牧場の下見から例年の倍以上、購買関係者の方々が来て頂いたことで、セールに手応えは感じていました。育成技術が上がり、好時計が次々とマークされたことから活発なセリにつながったと言えるでしょう。取引された中から活躍馬が出ることを願いますが、その手応えは十分にありますよ」 と総括されていました。近年の国内トレーニングセールに対する評価も変わりつつあり、馬主側も経費をなるべく掛けずにすぐ競走馬となるよう、海外のように即戦力を求めています。その声を当然のことながら、上場する側も耳にしていますから、その期待に応える形ですでに競走馬の育成を施している馬たちと同じようなプログラムのもと、調教、育成が行われています。だからこそ、セール直後にすぐ競馬に使え、そういった馬があっさり結果を残している傾向が顕著に出ています。 その辺りのことも含め、各地のトレーニングセールが好結果だったことは、1歳市場においてもピンフッカーが動くことにもつながります。1歳市場が活発になることは、馬の価格も上がる可能性が高く、経費が掛かるのに年齢を重ねると値段が低くなる傾向だった国内の馬産事情に変化をもたらす可能性がでてきました。 さて、来週以降により深く述べたいと思いますが、先週はヴァーミリアン産駒が勝ち上がりましたが、今週のホッカイドウ競馬はカネヒキリ、ローレルゲレイロ、チェリークラウンと3頭の新種牡馬の産駒が勝ち上がりました。新種牡馬のレベルが高い年は、その世代全体のレベルも高い可能性が高いはずです。その辺りがなぜか、という個人的な見解を含め、来週まで課題を置いておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月23日 16時53分03秒
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