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2017年10月02日
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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。意味もなく、


むさしの森珈琲のパンケーキ。


さて、わたくし現在、金沢市内に滞在中です。
明日は金沢競馬場で、ダートグレード競走・農林水産大臣賞典第37回白山大賞典(Jpn III)がおこなわれます。
わたくし、津田麻莉奈さんとのトークショーに出演し、レースの実況も担当します。




JRAは秋のGIシーズンに入り、凱旋門賞に全国が注目し、すっかり秋競馬たけなわとなっています。
地方競馬も一気に盛り上がってきまして、このところ各地でダートグレード競走目白押しなのです。




わたし自身、明日の白山大賞典でダートグレード競走実況が3週連続。
大きな、注目を集めるレースを担当できるのはうれしいことですし、実況者は最もレースに入り込んで(イレこんで?)観戦しているとも言えるわけで、こうしたレースを、連続してそういうふうに観戦させていただけるのも、本当にありがたいことです。



先々週の水曜日(9月20日)は、浦和競馬場で、第28回テレ玉杯オーバルスプリント(Jpn III)。


サイタスリーレッドが豊かなスピードを見せつけて優勝。戸崎圭太騎手は、この競走なんと4年連続制覇となりました。







2着:レーザーバレット。




3着:ブルドッグボス。

実況しながら(=入り込んで観戦しながら)、何とも言えず感心したのは、2着馬レーザーバレットのコース巧者ぶりでした。
この競走3連覇のかかったレーザーバレットは、前に5頭ほど置いて内々追走。
そのままピッタリ内ラチぞいをまわって4コーナーまでに3番手まで進出すると、直線入り口で1頭ぶん外へ出してスッと2番手に上がりました。
勝ち馬にこそ及びませんでしたが、向こう正面から3・4コーナー、そして4コーナーから直線に入るあたりのさばきの巧さには目を見張りました。

やや馬体を持て余し気味で、コーナーのさばきに苦労したように見えたブルドッグボスの内側をすくって抜き去ったあたりは、もちろん鞍上の力もあることでしょうが、何より馬自身がこのコースの走り方をよく知っているのだというように思えたのです。

実況しながら(=入り込んで観戦しながら)、実際にこうしたことを感じているのですが、実況の言葉にこれらをタップリ乗せていくのは難しく、後になってこうして実況以外の言葉でそれを語ることになります。
その場で言えれば面白いけどな~、とは思いますが、そこはそれ現場ではほかに優先させなくてはならないこともあるということで。


ですからこれは、実際には指さなかった手を云々する、将棋の感想戦(…字あってる?)みたいなものでしょうか。

レーザーバレットのコース巧者ぶりに感嘆するとともに、ブルドッグボスはコースや条件が変わればもっとやれるだろうということも思うわけです。
すでに枠順出ていますが、あさっておこなわれる東京盃は大井の1200メートル。
オーバルスプリント3着の走りを見て以来、ブルドッグボスのここでの走りに、わたくし大いに期待しています。…こんなことも実況では言えませんな(問題があるとかじゃなく、そんなヒマがない)。





先週水曜日(9月27日)は、船橋競馬場で、Road to JBC 第64回日本テレビ盃(Jpn II)。


JRA勢4頭による壮絶な追い比べ、ご堪能いただけましたでしょうか?
常々公言しているとおり地方ひいきである身としては、何とも悔しい思いがないわけではないですが、そういう小さなこだわりを吹き飛ばして余りある好レースとなりました。




実況しながら(=入り込んで観戦しながら)、純粋に、ああこりゃスゴいな、これは面白いな、と思わずにはいられなかったのですが、問題はそれがちゃんと実況をお聞きいただいた方に伝わったかどうか、ということです。
これはもう、実況アナウンサという仕事の基本であり極めるべき目標なのだろうと思うのですが、せっかくの好素材を前にして、自身が、



「スゲ~!!おもしれ~!!」



と感じていることを、見ている方・聞いている方に、十全に


「スゲ~もんが目の前にあるぜ!!おもしれ~ことやってるぜ!!」


と伝わるように表現できなければ、実況アナウンサをやっている意味がない。



今回の日本テレビ盃については、もうヘタな実況音声などナシに、ただレースを見ていただければそれだけで感動していただけることは間違いないわけで、となると実況は添え物です。
添え物は添え物らしく、見ている方のジャマをしないようにすればヨシ、というご意見もまたあるのでしょうけども、添え物には添え物なりの意地というか何というかがありまして、それだけじゃあダメなような気がする。



実を言うと、競馬実況についてわたしが常々考えている理想像のひとつに、「スゴいモノをスゴいと言うのではなく、実況がスゴいと言うことで聞いたひとが『スゴい!!』と思う」というのがあります。


それってウソじゃ…?と思われるかもしれませんが、競馬は見世物で実況は狂言回しという一面が確かにありますから、そういう意味ではコレをやりたいなあと思うのです。
もちろん、いつもいつもコレをやっていてはいけませんから、やはりここ一番で、ということになるわけですが。
いい狂言回しになりたい。今回の日本テレビ盃とは関係なく、わたしはそう思って競馬実況をしています。


なんてことまで思ったり書いたりしてしまう、そのキッカケになるほど、この日本テレビ盃はいいレースでした。




明日(10月3日)は、金沢競馬場で、農林水産大臣賞典第37回白山大賞典(Jpn III)。


実況しながら(=入り込んで観戦しながら)、どんなことを思うのか。どんなものが見えるのか。
楽しみです。




ところで。



日本テレビ盃当日、船橋競馬場で「ハートビートVR 調教編」というモノの体験会がおこなわれました。
船橋競馬場グッズをご購入になると体験できるというそれを、わたくし、開門前の試験段階にお邪魔して、いち早く体験させていただきました(役得)。


いやあ、話題のバーチャルリアリティー、一度体験してみたかったんですよ。
ニュース番組やらバラエティやらで、ギアをかぶって「おお!」とか「わあ!」とか言ってるひとを見て、いいなあアレ、と思っておったのです。


おかげさまで体験できました!



(何かをさわろうとしているのか?)



船橋競馬・川島正一厩舎の協力で制作されたこれは、いわゆるベータ版。
これから本式のものがドシドシ作られていくのでしょうけども、すでにかなりの完成度で非常に面白いものでした。


ギアをかぶると、いきなり自分が馬に乗ってコースを走っていることに気づきます。
3頭並走の真ん中が自分です(庄司大輔騎手)。




右に江川伸幸騎手、左に濱田達也騎手の騎乗する馬がいます。




調教ということで、馬場にはたくさんの蹄跡。穴ぼこがいっぱいあいています。
穴には水がたまっていて、どうやら雨降りの直後らしい。



(空もあるかどうか確認している)



見上げると、空は薄い灰色。曇っているようです。




船橋競馬場コースの向こう正面から3コーナー、4コーナーを通り、直線にむくと右手にスタンドが見えてくる。
ゴールを駆け抜けたところで終了です。


わたし自身は、競馬場コースを馬で走ったことがありません。
ええと、乗馬経験はありますし、浦和コースを自分の足で走ったことはありますが、馬に騎乗してコースを走ったことはない。


そうか、こんなふうに見えるのか。という感動がひとつ。


VRってこんなふうなんだな。という感激がひとつ。…いや、ホントにどっち向いてもちゃんと景色がひろがっていてそこにあるモノが見えるってのは、スゴいですよ。声出ちゃう。


多くの方にこれを体験していただきたいなあと思ったのですが。


それに加えて、面白い話を聞きました。
これ、もちろんプロのジョッキーたちも体験してみたんだそうです。そして、


「庄司騎手はアブミがズレないね」


という感想が出たんだとか。


…このツール、一般ファンにとっては「面白い」ですんじゃいますけど、プロやそこを目指す人たちにとっては、すばらしい教材になるんじゃないでしょうか?



ぜひ地方競馬教養センターで取り入れて、「これが理想的な騎乗者の見ている風景だぞ」とかやってみてはどうでしょう?


あと、「これが7000勝ジョッキーの見ている風景だぞ」ってのもやってみては?





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最終更新日  2017年10月02日 11時24分13秒
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