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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。
21日・22日、そして25日・26日の4日間で行われた春の特別開催では二つの“お別れ”がありました。 一つは、鈴木麻優騎手の引退セレモニーです。25日に行われた同セレモニーにはたくさんのお客様が詰めかけ、そう、ちょうど4年前のデビューの日を思い出したりもしておりました。 ★セレモニーでの鈴木麻優騎手(写真は岩手県競馬組合) ★プレゼンターを務めてくれたまいさんも騎手を目指しているそう ★2014年4月のデビュー戦、直前のシーン ★デビュー戦は2014年の4月19日でしたがファンの前に初めて登場したのは4月5日の開幕日でした 司会を務めた私としてはしみじみしたセレモニーにはするつもりがなかったんだけど、最後の最後でまゆゆが涙してしまった。本人もあとで「自分も泣いたりしないようにしようと思っていたけど、たくさんのお客さんを見て感極まってしまった」と言っておりました。あれだけいると仕方ないよね。ご家族も総出でいらしていたし。 鈴木麻優「元」騎手としては既に多方面に顔を出すようになっており、むしろこれまで以上にその名前を見るようなくらいです。 これまでの岩手の女性騎手は、引退後は表舞台から姿を消してしまっていて、実際はほとんどの方たちが競馬の世界につながりがある所にいるんだけども表には出てこなかったですから、鈴木麻優元騎手が今後進んでいく路は岩手の女性騎手の歴史の中で新しいルートという事にもなります。どんな路を切り開いていくか?は楽しみであり注目であり。 改めて振り返ってみると、鈴木麻優騎手の実働3年半は千田和江騎手の実質2年半(2002年11月から2005年6月よりは長く皆川麻由美騎手の8年より短いという歴史上の位置に入りました(ただし皆川騎手は怪我で騎乗していなかった期間が多くあるので実質はもっと短い。騎乗数でも鈴木麻優騎手1456戦に対し皆川騎手1102戦)。ちなみに現役期間の長さは、岩手競馬史上ではデビューからふたケタ年まで続けた女性騎手は新田弥生騎手だけ(10年間)となっております。 また、岩手の女性騎手の通算勝利数では高橋優子騎手に次ぐ史上2位(高橋優子騎手は203勝。鈴木麻優騎手67勝、新田弥生騎手が58勝)でした。 高橋優子騎手以上の勝利数、新田弥生騎手以上の現役生活。この辺の記録を破る役目は未来の岩手でデビューする女性騎手に託す事にしましょうか。 ★セレモニーで配った写真は2年ほど前に撮ったもの。サインはデビュー当時の髪型から来ているのね もうひとつの“お別れ”は4月から韓国で騎乗する高橋悠里騎手。ビザがおりるタイミングによってはしばらく岩手で乗るかもという話でしたが無事ビザがおり(なんと先週の落馬事故の日に!)、3月26日の11レースでの騎乗がひとまずラストとなりました。 ★高橋悠里騎手 2015年にはソウル競馬場で騎乗している高橋悠里騎手。その際に釜山競馬場にも何度か遠征騎乗しているのでコース自体は始めてではないものの、生活環境とかが全く異なるからその辺は本人もちょっと気にしている点。 ただ、以前はソウルでただ一人の日本人騎手だったのに対して今回の釜山には米倉騎手(金沢)がいるのでいろいろ慣れるのは速いかもしれません。 ★今回もこの勝負服で参戦との事(2015年のソウル遠征時) 韓国には3つの競馬場があります。そのうちの済州島はポニー競馬なのでちょっと異質ですが、ソウルと釜山はサラブレッドで、重賞レースなどの際には相互に遠征も行われています。以前は「人気はソウル、馬の実力は釜山」と聞いていましたが最近はどうなのでしょう? 開催パターンはソウル競馬が土・日、釜山競馬が金・日、済州島競馬が金・土となっており、週末の金~日の3日間でそれぞれいずれかの2場が開催されている・・・というのが基本パターン。東日本から釜山へは意外に行きづらいのが難点ですが、そのうち釜山競馬での高橋悠里騎手の騎乗ぶりを見に行ければと思っております。釜山でも頑張れユーリ! 東京では満開という桜も水沢競馬場ではまだつぼみは堅く。しかしやはり例年より一週間くらい早めの開花になりそうだという予想です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年03月30日 02時59分44秒
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