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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。
23日のホッカイドウ競馬は、「楽天競馬杯 第55回赤レンガ記念」が行われました。今季最初の重賞である「コスモバルク記念」に次ぐ、古馬中距離の重賞で、ほぼその再戦ムードとなりましたが、スーパーステションが「コスモバルク記念」に次いで堂々とした逃げ切り勝ちで、重賞連勝を飾りました。 (楽天競馬杯 赤レンガ記念を逃げ切ったスーパーステション) 前半5Fは63秒1と、道中は引きつける形での逃げとなりましたが、 「勝負所で仕掛けていこうと思いましたが、それにしっかり反応してくれて、3コーナーから思い通りにペースアップでき、後続各馬に脚を使わせるような展開に持ち込めたと思います」 と、阿部龍騎手はレースを振り返っていました。上がり3Fは41秒0掛かっていましたが、「コスモバルク記念」の時より2着以下につけた着差は広げ、ドラゴンエアルに4馬身差をつけています。距離が1F延び、ドラゴンエアルの逆転も十分考えられましたが、阿部龍騎手はうまくドラゴンエアルの末脚を封じ込む展開に持ち込みました。相手の脚も考慮するとともに、南関東から移籍して、徐々に調子も上がってきている状況の中、思い通りに動けるようになったことが、今回の勝因と言えるでしょう。 「まだ本調子ではなく、良くなっている段階ですから、その中で重賞連勝となれば、今後の古馬路線で楽しみが広がります」 と、角川師も話していました。今後のスーパーステションから目が離せません! そして、今週は札幌競馬場で「HBAトレーニングセール」が行われました。21日が調教供覧、22日はセリという2日間の日程で開催されましたが、昨年の1歳市場が空前の売却成績だった中、昨年より20頭増となる228頭が上場されました。 (2日目セリ前に挨拶する木村貢市場長(左)) 昨年より上場頭数は増えたものの、売却頭数は4頭減り、売却率は66.23%で昨年より8.29%減となりました。売却総額は10億8320万円(金額は税別)で、昨年より1億670万円減と、こちらも減少となりました。 「4月に行われるJRAブリーズアップセールの動向を注視し、およそその売却成績に比例する面もありますから、昨年より微減だったブリーズアップの状況を考えると、1割ほど売却総額、売却率ともに減ることも想定していました。昨年のセールが驚くような数字で、さらに上がることは想定し辛い面もありましたので、10億円を超えたことはまずまずと考えて良いと思います。購買登録者数は、昨年とほぼ同じ604人(1人減)で、海外からも5組来場され、3人の方が競り落としています。本当に、多くの方に参加して頂いたと思います。昨年の1歳であれだけ売れると、ピンフッカーも苦労したと思いますが、その中で育成者も頑張って仕入れて、しっかり育成したことが、健闘と言える数字につながったと思います。トレーニングセールの成績が良ければ、ピンフッカーはまた来年のトレーニングセールに向けて仕入れる意欲も湧いてきますし、この後に開催される1歳市場に大いにつながってくれると期待をしています」 と、木村貢市場長はセールを振り返っていました。購買関係者も成熟してきた印象で、トレーニングセールは以前よりも即戦力を求め、時計重視はもちろん、フットワークも加えて見定めた上で競りに向かいます。それだけシビアに見て、競りに向かうとなると、爆発的な高額馬というのは出辛い状況となります。ただ、最高価格となったブラックカシミール16は、バンブーエール産駒で2F21秒86-1F10秒74をマークし、併せた相手を突き放した動きの良さから、外国人バイヤーの競り合いとなり、4500万円を記録しました。これがトレーニングセールの醍醐味であり、育成者の喜んでいる様子を見ていても、目標の舞台できっちり成果を出せたことの凄さを見せて頂いたと思います。 さて、27日はいよいよ「第85回日本ダービー」が行われます。僕は、札幌競馬場で「日本ダービー予想検討会」に参加します。午前、午後の2回出演機会がありますので、札幌にいらっしゃる方はぜひ札幌競馬場にお越し頂ければと思います。また、ウインズ札幌でも、ホッカイドウ競馬のジョッキーたちによるイベントがあります。ダービーを一緒に見るような時間設定になっていますから、札幌競馬場ともども、こちらのイベントもぜひ、堪能して頂ければと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年05月26日 20時45分03秒
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