楽天競馬
地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ  楽天競馬ブログ 13229950 ランダム
ホーム | 日記 | プロフィール

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

楽天競馬ライター

楽天競馬ライター

フリーページ

楽天カード

2018年06月28日
XML
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 24日に行われたウイナーカップ。3歳馬によるダート1400mの重賞ですが、このレースを制したのは昨年7月以来約11ヵ月ぶりの出走となったサンエイキャピタルでした。


★第42回ウイナーカップ/優勝サンエイキャピタル

 勝った菅原辰徳騎手の嬉しそうな事といったら。レース後のインタビューでも話していますが、スタートがあまり良くなかったうえに砂をかぶって行く気がそがれたか、レース序盤は馬群の後方をついて回る形。しかしそこから、勝負所を前に動き始めると今度は抑えきれない手応えで先行集団にとりついたばかりか、あっという間に突き抜けてしまうのですから、それは嬉しいし楽しいレースだった事でしょう。

 見ている方にとってもそれは同じで、後方を追走しているときには“ああ、やっぱり11ヵ月ぶりでは難しいか”と思っていましたがすごい勢いで上昇してきた時には少なくとも優勝争いに加わってくるなと、そして突き抜けた時にはこれは凄い馬だなと、何度も感心させられました。
 例えばゲートをきちんと出ないと・・・とかレースでも最後までまっすぐ走らないと・・・とかいくつかの課題もあったようですが、しかしこれだけ粗削りでかつこれだけ強い競馬を見せてくれるサンエイキャピタルは、陣営にとってもファンにとっても目が惹きつけられてやまない存在になったのではないでしょうか。

 サンエイキャピタルは昨年7月30日の盛岡芝1000mでの新馬戦で優勝しました。2016年の北海道サマーセールで1458万円(税込)で購買された“高馬”だからというだけでなく陣営からもかなりの期待馬なんだと伝え聞いていましたが、芝が得意とは言えないシニスターミニスターの産駒で見た目もやはり芝向きとは言えないフットワークでありながらも素質だけで芝のレースを勝ちきったような走りには、「期待馬、確かにその通り」と感じたものです。
 もしかしたら岩手の同世代の中で一番馬かも、とまで思わされたサンエイキャピタルではあったのですが、約1年ぶりの実戦となった今回もまた同じようにうならされる事になるとは、レースの前には簡単には想像できなかったですよね。いずれ見事な勝利でした。
 11ヵ月ぶりの復帰戦を制して休養を挟んで2連勝としたサンエイキャピタル。レース後の瀬戸幸一調教師が「勝った事で安心はしたが、キャリアとしては芝1000mとダート1400mを一度ずつ走ったきりでレース経験が少ない。今後より大きい舞台で、より強い馬たちを相手に戦うには、その経験の部分で追いつかないとね」と言われていたように、今後の課題はいかに走りを洗練させていくか?にあるのでしょう。
 馬にとって伸び盛りの時期である若駒の頃の長期休養は、能力が安定した古馬のそれとは意味が異なります。2歳3歳の頃に休みがちでその後大成しなかった素質馬・・・は枚挙にいとまがない。サンエイキャピタルにとってはある意味同世代のライバルたちの2倍3倍のスピードで経験値を積んでいかないといけないとも言えるわけですが、でもそれができる力がある馬だとも思います。
 この先どれだけの馬になって行くのか?関係者の側だけでなく見守るファンの側にとっても目が離せない存在に、サンエイキャピタルはなったのではないでしょうか。





 ところで今回のサンエイキャピタルの「11ヵ月ぶりの復帰戦で勝利、それも重賞勝ち」という結果。思い当たる限り探してみましたが、近年の岩手競馬では最長の記録になったのではないかと思います。
 「休み明けで出走」は先日のロールボヌールが2年11ヵ月ぶりの出走でした。それは極端な例としても、下級条件であれば10ヵ月ぶりとか11ヵ月ぶりとかで出走して勝っている馬もいないわけではない。ですが重賞勝ちとなると、岩手ではちょっと思いつかない。他地区なんかどうでしょう?
 とはいえ、もし他に例があったとしても「11ヵ月ぶり休み明け重賞制覇」のレアさに変わりはないですからね。記憶に残る記録になったのは間違いないでしょう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018年06月29日 08時51分22秒



© Rakuten Group, Inc.
X