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2019年02月28日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 早いもので2月も今日で最終日。明日からは3月、いよいよ春がやって来ます。今回は、先日発表された2019年シーズンの岩手競馬の日程などの解説をしようというお題。

 ざっと見て「結構変わった所」「細かく変わった所」、それなりにある2019シーズンです。まず目につくのは3歳重賞路線の変化でしょうか。ここは“大きく変わった”部分ですね。

■3歳重賞競走・・・ダービーグランプリの開催時期移動と『東北優駿』復活
 秋の3歳ダート王決定戦たるダービーグランプリは2010年の再開後、11月20日頃に設定されて来ました。これが今季は10月6日、南部杯の一週前という位置に置かれます

 改めて振り返ってみるとダービーグランプリは意外に点々としてはいました。元々の“地方競馬3歳の全国交流”時代は第1回が12月7日に行われた他はずっと11月下旬に設定。OROパーク盛岡競馬場の開場に伴って1996年に盛岡に移った時は、この時も最初の一度は11月23日の水沢時代と同じ時期に置かれましたが翌年からは11月1週目に移動します。
 そして2001年、その11月1週目にJBCが実施されるようになるとダービーグランプリは9月下旬に移動しました。ここまで大きく見て三度、開催時期が移動して来たわけです。
 2007年をもっていったん休止したダービーグランプリは、前述したように2010年に、再び地方競馬のみの全国交流競走として11月下旬の水沢に復活しました。都合四度目の時期変更という事になりますけども、“本来の条件をもってして本来の時期に戻った”形でもあり、名実共にかつての『ダービーグランプリ』に戻ったと歓迎するファンも少なくなかったのではないでしょうか。

 今季は10月6日、歴史上初めての10月開催という事になります。この移動はダービーグランプリで活躍した3歳馬がJBCやチャンピオンズカップに進めるような路線にしたい・・・という意向によるものだと思われます。
 確かにダートG1時代のダービーグランプリからは、その後JCダートやJBCクラシックに進んだ馬も少なくなかったですし、実際にダービーグランプリ後にJCダートを制したカネヒキリのような馬も現れていますから、その辺もある意味昔に戻る・・・という事になるのでしょう。
 地方競馬の3歳馬がそういう路線を進むか、進みたいかどうかは何とも言えませんが、「3歳秋のチャンピオンシップ」の価値を高める事になるのは間違いないはずです。


★カネヒキリは2005年のダービーグランプリを制し、同年のJCダートも制しました

 また、ダービーグランプリの時期変更に伴ってトライアルレースの不来方賞も約1ヶ月早い9月16日に移動。反対に、その時期に行われていたダートマイルの準重賞イーハトーブマイルが重賞に再格上げのうえ11月3日に移動、ダービーグランプリ後の地元3歳馬の受け皿となります。

 東北優駿の復活は若干文脈が異なるでしょうか。ダイヤモンドカップの時期に置かれて『岩手ダービー』の名を受け継ぐわけですが、元々ダイヤモンドカップはダービーウィークが設定された時に行きがかり上「岩手ダービー」が冠されたような所があって、感覚的にはダービーとしづらいものが抜けきれませんでした。
 そもそもダイヤモンドカップは不来方賞や東北優駿のトライアル的なレースでしたから、「トライアルレースがダービーになるの?」的な。
 昔からの岩手の“ダービー”はやはり不来方賞であって、その先にある総決算がダービーグランプリだったんですよね。
 今季はダイヤモンドカップは1600mに短縮&8月18日に移動。東北優駿はこれまでの“岩手ダービーダイヤモンドカップ”の設定に横滑りで入る形です。16年ぶりの名称復活はやや唐突な感じがしないでもないですが、ダービーシリーズの一戦としての収まりは良くなると思います。


★2001年10月、公営新潟競馬で行われた「東北ダービー」に出走したバンケーティング


■開催日程・・・「日・月・火開催」本格導入
 開催日程の面では「日・月・火開催」の大幅増加が目を惹きます。
 5月12日からの盛岡開催(1回盛岡・2回盛岡)から6月23日からの5回水沢前半までのほぼ2ヶ月間、土日月を離れて日月火の開催となります。他には12月中旬からも日月火開催があります。
 近年の岩手競馬は、祝日等に関わらずカレンダー通りの土日月の開催を基本としてきました。今季から日月火を増やすのは「大変動」と言ってもいいでしょう。
 岩手競馬の売れ行きの傾向は、基本的には日曜と月曜が多く土曜は少ないです。土曜日の売上げが日曜や月曜の半分ということも珍しくありません。地方競馬ネット投票(PAT)の発売終了が早い土曜日ははくぼ開催でもなかなか伸びてくれません。
 その上今季は、同じ週末開催を基本とする佐賀競馬がナイター開催に舵を切るので週末はばんえい・高知・佐賀がナイターでひしめき合う事になり、土曜日はこれまで以上に“パイの奪い合い”になりかねない。であれば競合が少ない火曜日にという事だと思われます。


★はくぼ競馬をよりしっかり活用して売上増に繋げたいところ

 他地区の開催日程との兼ね合いもあり、これ以上の日月火開催を増やせる所(入れることができる日程)はあまりないように思いますが、それも恐らくは売上げ次第でしょう。この日月火開催が売上げにどういう影響をもたらすか?は注意して見ておきたい所です。


■女性騎手の減量規定・・・岩手も“永年2kg減”に
 メディアでは“菜七子ルール”などという見出が踊ったりする女性騎手の減量規定の変更。女性騎手は最高4kg減から始まり以降も期限無く2kg減という新規定は、岩手競馬も同様に導入されます。
 男性騎手は30勝まで3kg、31勝から50勝まで2kg、51勝から100勝までが1kgの減量で101勝以上で減量が取れます。これは変わりなし。
 一方女性騎手は、これまでは「男性騎手の規定からさらに1kg減・101勝以上しても1kg減継続」だったものが、50勝までが4kg減、51勝から100勝までが3kg、101勝以上は2kg減に変わります。31勝以上になるとこれまでより1kg分減量されるという事ですね。

 昔このブログでも書いたことがありましたが、減量の規定は主催者によって細かな違いがあり、特に女性騎手に関してはバラバラと言っていいくらいでした。それもようやく統一される事になり、すっきりと分かりやすくなるでしょう。

 岩手では当面対象になる騎手がおらず、秋デビュー予定の関本玲花候補生から対象になる予定です。





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最終更新日  2019年03月01日 02時54分25秒



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