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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。
7月に入ると、競走馬のセリが毎週どこかで開催されています。今週は、東北唯一の競走馬市場である「八戸勇市場」が開催されました。 八戸市場の詳細は、スポーツ報知の僕のコラムを参照下さい。最高価格を含め、岩手県の高橋福三郎氏が6頭落札し、今回のセールを支えていました。 (最高価格を記録したゼンノロブロイ産駒の牡馬、ワンダーサークルの2018) 今年は35頭と、過去最低の上場頭数となってしまい、セール終了後に頭数確保を大きな課題として山内正孝市場長は話していました。しかし、その上場頭数と比較すると、97人と約2.8倍の購買登録があり、活発な競り合いが展開されたことが、8740万円(税別)もの売却総額を記録しました。年々、新しい層のオーナーが来場し、東北産馬に目をやる姿は、今後必ずやこのセールにもつながってくると思いますし、ウインバリアシオン産駒の人気とともに、来年以降は上場頭数の増加を願いたいと思います。 八戸から函館に戻って、専門紙の方々とすき焼きを食べるのが近年の通例。そして、水曜朝の調教を見終えて、門別競馬場へ移動。この日は「レバンガ北海道ティップオフナイター」として実施されました。昨年に引き続き、多嶋朝飛選手と川邉亮平選手の2人が来場。1R前から専門紙に目をやり、真剣に競馬予想をしていた多嶋選手と川邉選手には、この1年で競馬に対する興味の強さを痛感しました。1日を通して楽しんで頂き、僕自身もバスケ部出身で、このイベントを楽しみにしていたので、競馬教室やトークショーに参加させて頂き、充実した1日を過ごしました。 (ウィナーズサークルでファン交流会に臨む前の川邉亮平選手と多嶋朝飛選手) (協賛頂いた「レバンガ北海道特別」を勝ったトドイワガーデンと記念撮影) コンサドーレとのタイアップもそうですが、北海道のスポーツが一丸となってPRする近年の取り組みは、ホッカイドウ競馬にとってもありがたく、しかも競馬を楽しんで頂いて興味を持って頂けることも嬉しく思います。バスケのシーズンは秋、開幕が待ち遠しいです🏀 そして、4日はスーパースプリントシリーズ「グランシャリオ門別スプリント」が行われました。レースのことは、「ウェブハロン」に書いていますので、ぜひご覧頂ければと思います。 (グランシャリオ門別スプリントを制したメイショウアイアンと関係者) 「ウェブハロン」でも触れましたが、落合玄太騎手にとって、嬉しい重賞初制覇となりました。同期の岩本怜騎手も、このシリーズで重賞初制覇を飾りました。「僕も意識していましたよ」と、落合騎手。今季は2着が多く、悩んでいた時もありましたが、師匠の田中淳司調教師は 「昨年と同じような実力馬に乗っても、新人の時と今年では、マークのされ方も変わってきますから、それだけ周囲に認められている証だとも言えます。その中で徐々に結果も伴い、今回はしっかり指示通り乗っていましたから、僕自身も嬉しいですよ」 と話していました。この勝利をきっかけ、落合騎手がさらに飛躍することを願いたいと思います。そして、この日はヒガシウィルウィンが古巣・角川厩舎に戻っての初戦を迎えました。「NOSAIみなみ特別」には、全国の注目を集めていたと思いますが、2歳時に詰めの甘さを常に見せていた頃を思い出させるような辛勝でした。 (再転入初戦を制したヒガシウィルウィン) 勝つには勝ったものの、陣営は厳しい表情でした。「まだまだですね」と角川調教師が言えば、 「外から馬が来て、ようやく反応してくれましたが、4コーナー手前ではダメかと思いました」 と、桑村騎手は安堵の表情を浮かべていました。地方馬では数少ないJpn1馬。本来は前開催に復帰し、17日の「星雲賞」を目指す流れで古巣に戻ってきましたが、以前のブログでも述べたように、動きが本物ではなく、無理する必要はないという角川師のジャッジが正しかった印象を受けます。何にしても、勝ったことは大きく、叩いての上積みを期待するとともに、スーパーステションは王道を進む中で、地元オープンで着実に実力が戻ることを願うばかりです。 さあ、週が明ければ、日本最大の競走馬市場「セレクトセール」が開催されます。今年は、どんなセールとなりますか!?ハッピーグリンもセレクト出身、地方競馬にとっても、重要なセールです。今年も、ニコニコ生放送やJBISサーチでのインターネット配信で解説を担当します。ぜひ、ご覧下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年07月05日 22時42分53秒
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