でくの坊　雨にも　風にも　

先日、福岡市内の友泉亭に於いて、いつもお世話になっている、むらこうさんより、吹奏楽部に所属する息子さんの中高クラブ仲間たちを招いてのお茶事に、お誘いを受けました。







　　　　


因みに、禅宗とは密接な関係にありながら、茶道には全く疎い不肖。










　　　　　　　　　

やはり初体験となる子どもさんたちに混じって、一緒に説明を受けながら、楽しく参加させていただきました。












先ずは、子どもらのお腹が空いているだろうということで、簡単な食事。
奥様が食事の準備をされ、息子さんが、袴を履いてお運びです。






電気を引くことのない、自然光のみの薄暗い小さな座敷ですが、場にうち解け、緊張が綻ぶにつれ、部屋が広くなっていくように感じるのが不思議。



そうして、はじめてのお濃茶。
子どもらと一緒になって、流れるように洗練された、むらこうさんのお点前に、見入りました。


続いての薄茶は、お点前をされる方が交代。
それぞれの立ち居振る舞いや、場の雰囲気の妙味には、皆感心しきりでした。


参加した高校生の中に、将来真言宗の僧侶を目指す者が一人。
その彼から気さくに質問を受け、思わず「お坊さんは、面白いよ」と返答。

車を買ってやるから修行に行ってくれと親に頼まれるような坊ちゃんではなく、跡継ぎとはいえ、なかなかしっかりした眼に琴線が触れ、本当に修行に出たくなったとき、彼は本当に良い僧侶になるに違いないと確信致しました。








本当に、素敵な時間を過ごさせていただいたことに、感謝いたしております。