映画ドラマ・千一夜

2023/04/22(土)06:32

ミッション ポッシブル

韓国映画(161)

評点 ★★★★ 進行感が良い。シリアスとコメディのバランスも良い。 ​ ミッション:ポッシブル [ キム・ヨングァン ] ●2021年度 韓国映画 監督:キム・ヒョンジュ 脚本:キム・ヒョンジュ 出演: ◇ウ・スハン/キム・ヨンググァン 私立探偵 ◇ユ・ダヒ/イ・ソンビン 北京大学出のMSSのスパイ 他に、オ・デファン キム・テフン ●あらすじ  中国から韓国に密輸されたらしい拳銃類。MSSはその調査を、一人のスパイに託す。本人は知らぬが、死を前提での潜入だった。一方、事情があって町の探偵をしているウ・スハン。彼は親友の死に責任を感じて、その妻を助けようとしているが、懐は火の車。そこに、任務に燃えるMSSのスパイ=ユ・ダヒが現れる。彼女は即座に300万ウォンを提示。危険業務を嫌がるスハンだが、次々に出てくる高額紙幣に、彼女に協力をすることにする。 ●感想  韓国の映画作家はレベルが高いですね。日本映画じゃ、こういうふうには描けない。前半、スハン演じるキム・ヨングァンの好演もあって、彼の本来の姿は上手く隠されているし、中国から来たユ・ダヒの想定も上手い。或る程度現実にありそうな想定、という背景もあって、意外とシリアス感が背後に伴っており、コメディなのに微妙な緊張感を伴って見て行けます。  中盤、自分がスレギなのに、自分は最も価値のある人間で他者を一掃して良い、と考える金持ち男とかも登場し、物語の幅が維持できているし、他国から流れてきて反社会的集団を形成する男たちと、国家正義側との「目にもとまらぬ早業での戦い」が起こる経緯や、主人公の立ち位置なども良い。進行のリズムもテキパキとしていて見やすく、好感持てる作品でした。  ネット評価では★★★☆が多いように思ったけれど、全体的な進行感や読後感の良さも加味して、★4つにしました。面白かった!

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