ボクシングを観戦してきた。
12月16日、久しぶりの後楽園ホール。日高和彦というボクサーとひょんなことで知り合い、その人柄に惚れた仲間6人と共に応援に駆けつけた次第である。ホール入り口の外にはなんとその日高くんご本人が私服を着たまま挨拶をしていた。おいおい、試合前にこんな所に居ていいのかよ?と思ったが、知り合いにチケットを渡すために出てきたのだという。余裕である。一緒にエレベーターに乗り、会場へ。後楽園ホール場内は相変わらずの狭さだが、椅子の座り心地はだいぶ改良されていた。この日の試合は4R(ラウンド)が3戦、バンタム級の6Rが2戦、ウェルター級8R、セミファイナルのスーパーウェルター級8R、ファイナルは日本ミニマム級タイトル決定戦10Rと、計8試合が行われた。最初の試合でいきなりKOが出た。1ラウンド48秒という瞬殺。いやが上にも場内は盛り上がる。日高くんはセミファイナルで戦う。日高和彦(新日本木村ジム):元東洋太平洋ウェルター級チャンピオン、現・日本スーパーウェルター級3位。1978年9月18日生まれ。宮崎県都城市出身。28戦23勝(17KO)5敗。この日高くん、昨年12月、チャンピオン防衛戦に敗れた後、一度は引退も考えたが、故郷の友人の励ましにより階級をアップして再起した。背水の陣の再起第1戦では2ラウンドTKOで完全勝利。今回は再起2戦目となる。対するは、光永智博(協栄ジム):1980年9月1日生まれ。岐阜県多治見市出身。プロとしては8戦5勝(5KO)3敗と戦歴は少ないが、アマチュア時代は50戦37勝(18KO)13敗と、そのキャリアは相当なものである。しかもプロでの5勝すべてがKO勝ちという強打者。決してあなどれない相手である。試合は次々と進み、いよいよセミファイナル。通常、選手はリング左右の入り口から登場するが、なんと日高くん、テーマ曲とともに観客席から登場。気が付けば私のすぐ後ろに立っていた。適度な緊張感が漲り、なかなかいい顔をしている。観客の声援も一層高まる。まるでメイン・イベントのような盛り上がりだ。試合開始。3ラウンドまではお互いに様子見といった展開。しかし、パンチの音は重い。日高選手はファイタータイプで左利き、相手の光永選手はボクサータイプで右利きと対照的な二人である。互いに一歩も譲らぬ打ち合いは見ていて気持ちが良い。気が付くと、対戦者・光永の鼻下には血が流れている。「ひだかぁ~! ひだかぁ~!」「みつながぁ~! みつながぁ~!」と歓声も重なり、こちらも互角の声援合戦である。しかし日高くん、そのトランクスのデザインはちょっと頂けないよ。見た目にもセンス良くないし、動きにくいんじゃないの?そして5R(だったと思う、興奮していて覚えていない)、日高の放った左ストレート(だったと思う(笑))が見事に決まり、光永はマットに沈む。(こういうときTV観戦でのリプレイはつくづく便利だと思うね(^^;))われわれは日高ファンは大興奮。しかし相手はすぐに立ち上がる。すかさず攻撃を続けた日高だが、フィニッシュには至らず。まあ、ノックダウン1つのポイントは大きい。われわれは正直ほっとした。ところが、次のラウンド終盤、日高がよろめき倒れた。スリップなのか相手のパンチによるものか判然としない。レフリーが日高のグラブを拭いたので、これはダウンと取られたのかもしれない。う~む。俄然、不安になる。その後、最終ラウンドまで激しい打ち合いが続き、試合終了。判定結果は日高が2勝1引き分けで勝利した。試合後の日高くんのコメントは反省することしきり。いやぁ、でも良かった、良かった、いい試合だったよ。相手もなかなかの善戦でした。真っ向勝負って、本当に気持ちがいいねぇ。で、つまり結局、われわれ応援団は都内某所で夜が更けるまで祝い酒に酔ったのであった。日高和彦の正式ホームページは以下。http://www.kazooh.com/ 人気ブログランキングへ