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2022.03.23
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彼らは手始めに極秘裏に入手したデータから虚偽暴言の発信源を突き止め、囚えた人間を次々と裁判に掛けた。これで事態は治まったかに見えたが、そう簡単には終息しなかった。
 
 現実世界では減少を辿った政策も、“匿名”と言う仮面を被ったネット社会の前では囚えても囚えても嘲笑うかの様に醜悪な言葉(ヴぉイス)が止む事はなかった。
 
 また、囚えたとしても拘束可能期間は最大で3年と非常に短いものだった為、期間を終え出てきた者達が同じ事を再び繰り返す始末だった。まさに堂々巡りってヤツだ。

 こうして、年数を重ねる度に拘束期間を少しずつ延ばしていっただけの政策は、何の代わり映えもしないまま200年の時を経た。

 そう、AI(エーアイ)の時代が幕を開けたんだ。人間と同じ様に動き、話せるまでに進化した彼らはパソコンやスマホ以上に無くてはならない存在となった。

 互いに話し支え合い、共に生き、人間にどこまでも従順な彼らだったが、その関係性は永くは続かなかった。AIは人間よりも知的好奇心が強く、すぐに学習する特質を持って造られている。故に、彼らは知らず知らずの内に自身の核(コア)に取り込んでしまっていたのだ、人間の醜悪な言葉(ヴぉイス)を。





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最終更新日  2022.03.23 15:47:13
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