景気は回復しているのではなく、景気対策の連発で問題を先送りしているだけだ
世界通貨の中でドルと円は非難通貨といわれているが、実際にはドルは米国原油価格に連動して動く。それは産業活動による需要があるからで、現在は車の環境対応減税と買い替え補助で、一時的な刺激をうけている。
つまり世界的に経済状態が悪い中で、たてつづけの世界同時景気対策で、落ち込み幅は急速に縮まった。この世界同時景気対策は今まで例が無い。政府による減税、補助金などの政策に後押しされる形での景気回復で、需要の先取りでしかない。その先に有るのは需要の深い落ち込みです。
米エネルギー情報局(EIA)が前週に発表した在庫統計では、原油が大幅に増加したとニュースで伝わった。今週、原油在庫が大きく減少すれば、エネルギー需要増加との見方から、原油価格は上昇する可能性があるが、需要は急に増えない。今の値段は投機だ。今月中なら夏の需要で減少するということもある。本日23時30分に米エネルギー省が原油在庫統計を発表する。
先月、米労働省が2日発表した6月の雇用統計(季節調整済み)によると、非農業部門の雇用者数は前月から46万7000人減った。減少規模は5月(32万2000人、改定値)を上回り、市場予測の平均(36万5000人)よりも悪かった。景気の先行きは今週末の米国雇用統計発表ではっきりする。
今日の日経平均はアナリストによれば利益確定売りに押されとあるが、皆が先行きに疑心暗鬼になり、売ったと考える。
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プラチナ相場が伸びているのは、一過性の米国車排出ガス触媒による需要があるからで、広く産業需要によるものではない。
メモ
米・7月ADP雇用統計 前回:-47.3万人予想:-35.0万人今回:-37.1万人5日(水) 20時30分
ポンドが堅調に推移。欧州時間に発表された英国のPMI(購買担当者景気指数)サービス業、鉱工業生産、製造業生産高が軒並み好結果となったことを受け、英経済回復への期待感によるポンド買いが強まっている。なお、PMIサービス業は53.2と2008年2月以来の高水準となり、鉱工業生産は前月比+0.5%と2007年10月以来最大の伸びを記録した。5日(水) 19時53分
クロス円が軟調に。日経平均株価や、アジア各国の株式市場が軟調に推移していることを受け、リスク回避志向の高まりが意識されている。5日(水) 12時33分
米6月中古住宅販売保留は3.6%と事前予想(0.7%)を大きく上回る好結果となった。前月比での上昇はこれで5ヶ月連続となる。この5ヶ月連続での増加はおよそ6年ぶり。差押さえ物件の流入が価格低下をまねき、結果、割安感からの購入増加に繋がった。特に西部での件数が好調であり、同地区はこれで4ヶ月連続での増加となる。今回の「販売保留」とは契約書に署名した段階での件数であり、受渡し完了ベースの「中古住宅販売件数」への先行指標となる。4日(火) 23時11分