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アルファ線は、物質の透過能力が極めて弱く紙程度で遮へいできるので、外部被ばくを防ぐという観点からは遮へいを必要としないが、ガンマ線等他の放射線を放出する核種は遮へいの対象となる。
例えば、セシウム137の放射線源を遮へいする場合、透過率を10E-2(放射線の強さ1/100)とするには、鉛では約5cm、鉄では約12cm、コンクリートでは約45cm厚さのものが必要となり、鉛と比べてコンクリートは9倍の厚さが必要です。 結論から言えば、放射線防護服というものはこの世に存在しないという事です。 放射線源の遮へいは、遮へい体を可能な限り線源に近づけると容易である。例えば、懐中電灯の光を遮るとき、光源から離して遮光物を置くと光が散乱して周囲に漏れるが、密着させると漏れないのと同様である。チェルノブイリに準ずる措置が必要だった。 つまり事故によりメルトダウンした原発は、放射線源となり、放射線遮蔽コンクリートで完全に隠ぺいしなければならなかった。事故処理の為に事故原発構内に入れる事自体が不思議なのだ。ヨウ素剤を飲んでもセシウムは蓄積される。原発棟屋の天井がないままでは放射能漏えいは続くばかりである。 放射線防護上の遮へいは、管理区域内外における人体の放射線による被ばくを低減する上で重要な項目の1つである。遮へいの対象となる放射線は、主に物質の透過能力が高いガンマ線、エックス線および中性子線で、遮へい材としては、ガンマ線、エックス線は鉛、鉄等原子番号の大きい物質が、中性子線には水、パラフィン等原子番号の小さい物質が一般的に用いられている。 放射線にはいろいろな種類があるが、外部被ばくを防ぐという観点から遮へいを必要とする放射線は、ガンマ線・エックス線および中性子線が最も重要である。すなわち、これらの放射線は、他の放射線と比べると物質の透過能力が極めて高いためである。 遮へいの対象がベータ線の場合は、遮へい体中でエネルギーを失うときに制動放射線を放出する。このX線は、遮へい材の原子番号が大きくなる程エネルギーが高くなるので、内側に原子番号の小さい遮へい体を、外側に原子番号の大きい遮へい体を置く。 高速で運動する荷電粒子、例えば電子が原子核の近傍を通過するときに、その電界によって減速され、その際失ったエネルギーを電磁波X線として放出する。 ガンマ線透過率 放射線源が同じであっても、遮へい体の材質によって必要な厚さが違う。 一般的にいって原子番号の大きい元素はガンマ線を減弱させるのに有効である。ガンマ線の遮へい材としては鉛>鉄>コンクリート 中性子線透過率 コンクリートでは、透過率を1/100とするには、ガンマ線では約45cmの厚さが必要だが、中性子線では約65cmの厚さが必要となり、放射線の違いによって遮へいに必要な厚さが違う。 遮へいの対象が中性子線の場合は、遮へい体中でエネルギーを失うときに捕獲ガンマ線を放出するので、パラフィン等その放出割合が低い遮へい材とガンマ線遮へい材を組み合わせて用いる。ATOMICAより転記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月18日 14時37分04秒
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