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不燃紙をご存じだろうか?最近の壁紙は燃えないのだそうだ。正確には燃えにくいというもので、紙繊維に水酸化アルミニウムを混ぜて作られる。
何故燃えにくいのかは水酸化アルミは200~350℃で激しく脱水分解し、その際に大きな吸熱を伴います。 水酸化アルミニウムが酸化アルミニウムに変化するときに吸熱反応するからであり、その時に周りの熱を奪う。酸化アルミニウムは無機質である為に燃えないが、温度上昇と共に有機物は分解して発火する。 それ故水酸化アルミを可燃物に充填すると加熱されてもその温度上昇が抑えられ、自己消化性を促すと共に発煙を抑制し、有毒ガスも発生しないことから、難燃材として優れた機能を発揮します。 例えば、発泡スチロールのようなプラスチックに水酸化アルミをコートすると不燃化が出来るのではないか、或いはPET材料に水酸化アルミを塗り、電熱シートに利用出来ると考える。実際に作ってみないと実用になるか否かは不明だが、次回のアイデアとしておこう。 消火器への応用 粉末消火器は負触媒効果を主体とした消火能力で燃焼の反応を抑制しています。放射時間は十数秒以内なので、この間に消火しきらないと再燃する危険性もあり、操作を誤って粉末を火元付近へ散布しなかったりすると消火に失敗する危険性が高まってしまいます。 そのため熱そのものを除去する吸熱反応を持つ水酸化アルミが最も効果的ではないかと考える。 負触媒消火 燃焼の連鎖反応のにない手となる活性な原子や原子団を、不活性な物質に変えることによって連鎖反応は断ち切られ、燃焼は抑制される。これを負触媒作用又は抑制作用という。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月30日 02時03分52秒
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