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米疾病対策センター(CDC)は22日、エボラ出血熱の感染が拡大している西アフリカのシエラレオネ、リベリア、ギニアの3カ国からの入国者全員に対して、3週間にわたって健康状態の有無を確認する追跡調査を行うと発表した。
3カ国の渡航者の約7割が滞在するニューヨーク、バージニア、ジョージアなど6州の保健当局と協力のうえ、27日から開始。他の州での実施も順次拡大していく。入国者には体温のほか、頭痛、吐き気、下痢、異常な出血などの有無を毎日報告するよう求める。連絡がない場合は入国者を探し出して、報告の継続を確実にするという。 エボラ熱の感染拡大について、世界保健機関(WHO)は22日、19日現在の集計として、米国を含む7カ国で疑い例を含む9936人の感染が報告され、うち4877人が死亡したと発表した。医療関係者の感染も443人に達し、244人が死亡した。 今回米国で個人防護具を着用していた医療従事者が感染した。多分、仲間内の油断が原因だろう。今のところ日本人が感染という情報は無いが、全世界で人の往来が活発となっている現代において、海外に行く人、海外から来る人の流れを止めることはできない。 国際協力機構(JICA)は3カ国に派遣している日本人スタッフを退避させる措置を取った。 しかし、現地に医療支援に出かける人はいる。厚生労働省によると、これまでに世界保健機関(WHO)の要請を受け医師3人が現地に派遣され(いずれもすでに帰国)、20日からは新たに疫学の専門家2人がシエラレオネに派遣された。WHOルート以外にも、国境なき医師団などの団体を通じて医療支援を行っている日本人医療者もいる。実際に現地に派遣された医師によると、帰国後21日間は1日2回検温し、二次感染を防止するよう気を遣ったという。 厚労省は現地での医療支援は国際協力となるだけでなく、日本国内で感染が起きたときの準備にもつながるとする。 エボラ出血熱という病名から、出血症状を思い浮かべる人が多いが、世界保健機関(WHO)のチームに参加してリベリアで医療支援を行った国立国際医療研究センター(東京都新宿区)の加藤康幸医師によると「今回流行しているタイプは、出血症状より下痢や嘔吐(おうと)の症状が目立つ」という。そのため、「エボラウイルス病」「エボラ熱」と出血を省いた名前も使われている。 なお、出血症状は最初から現れることは少なく、皮下出血が多く現れるほか、目や歯ぐき、鼻などからも出血する。 エボラウイルスは接触感染するウイルス。患者の血液や体液に触れることで感染するため、吐いたものや下痢などに触れると感染する恐れがある。マスクやゴーグルをした医療従事者が、防護服で全身を覆って患者の治療に当たっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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