霧島連山には、多くの活火山があり、硫黄山から、およそ5km離れた新燃岳では、2011年、大規模な噴火が発生した。更には韓国岳、硫黄山周辺に噴火災害が起きる。
福岡管区気象台は、えびの高原には、一般の方が来られる足湯がありますが、そこで、数度(お湯の)温度が上がっているという情報もありますと発表した。
2013年12月以降、韓国岳付近、韓国岳北東側、硫黄山付近で火山性地震が時々発生しています。2014年8月20日に硫黄山付近を震源とする継続時間約7分の火山性微動が発生しました。微動の発生に伴い傾斜計で硫黄山の北西が隆起するような変動が観測されました。
このように、えびの高原(硫黄山)周辺では、引き続き火山活動が高まっており、噴気や火山ガスなどが噴出し、今後状況によっては小規模な噴火が発生する可能性がある。えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では噴火に警戒する。
新たに火口周辺警報が出された硫黄山について、火山噴火予知連の副会長で、東京大学地震研究所の中田節也教授は、「御嶽山の場合は、それなりの予兆があったが、地殻変動が十分に見えなかったことで、警報を出さなかった。ところが、今度の場合は、地殻変動が見えているし、地震活動も高まっている。怪しい微動も起こったということで、御嶽山よりは確実に噴火するだろうというシグナルが見えた」と、噴火の可能性を指摘した。