★1月27日(Gate♯27)
【心の深みを知る日】
記憶のかなたから悲しみや切なさが湧きあがる時。
今ここにないにも関わらず、同じ音、同じパターンの図形に出逢うたび、
人はその記憶に共振している。
微細な音を聴きわけて心の深みを知ろう。
(以上転載)
以前、私も群馬県内で、ネマガリダケ採りをしたことがありますが、
死者が出ているのにもかかわらず、笹やぶに入る人の心の深みとは・・・
今も厳戒態勢の下にある秋田県鹿角(かづの)市・熊取平(くまとりたい)と呼ばれる一帯……3年前の初夏、ここで悲劇は起きた。ツキノワグマが次々と人を襲い、4人もの人が命を落としたのだ。
しかし当時、地元の住民たちは耳を疑った。この土地は古くから野生のツキノワグマが生息しているが、彼らは人間の気配に気付くと逃げると信じられてきたからだ。
フジテレビ「報道スクープSP 激動!世紀の大事件Ⅵ~平成衝撃事件簿の真相~」取材班(1月26日夜9時から放送)は、人を襲うはずがないと思われてきたツキノワグマにいったい何が起きたのか? その真相をつかむべく追跡取材した。
クマは執拗に人間を襲った
1人目の犠牲者は79歳男性。毎年、熊取平の笹やぶに入り、タケノコを採るのを楽しみにしていた。この時期採れるのは初夏の味として好まれるネマガリダケだ。たくさん採れればそれなりの収入にもなるとのことで、多くの人がこの時期、熊取平を訪れるほどだった。しかし男性は翌朝、変わり果てた姿で発見されることに……。巨大な爪で傷つけられたとみられる深く大きな傷が身体に残されていた。
遺体発見の次の日も1組の夫婦がタケノコ採りで山に入り、用心のためクマよけの笛を吹きながら歩いたという。だが、妻がその場を少し離れた隙に、クマは夫を襲い、攻撃したとみられている。最初に襲った位置から、遺体発見現場まで100メートル以上も離れており、その執拗さは恐ろしいという言葉だけでは表せないものだった。
専門家も現地に入った。米田(まいた)一彦さんは、40年余り野生のツキノワグマの生態を追い続けている研究者だ。人間との接触を嫌うツキノワグマがなぜ人を死ぬまで襲ったのか……米田さんは「人肉を食らうためだったに違いない」と考えた。
取材班は、2人目の遺体を発見した人物に話を聞くことができた。頭には大きなひっかき傷が、額にはかみ痕、そしてあろうことか、脇腹は、肉がえぐれていたというのだ。
1人目はさらに無残で、左半身の肩や太もも、そして内臓まで食い尽くされていたことが後にわかった。
巨大な爪、そして鋭い牙でむさぼった無残すぎる遺体……次々と人を襲ったクマは100キロを超えているのではないかと憶測が飛びかった。
2人目が殺されてからわずか3日後、今度は65歳の男性が消息不明に。その5日後ようやく発見されたものの、ひどく食い荒らされた状態だった。
両手両足はほとんど骨だけとなり、内臓も失われていたという。1人目よりもさらにひどい状態となって見つかってしまった。
米田さんは、この人食いツキノワグマを“スーパーK(鹿角のK)”と名付けた。
本来、木の実や果実を好み、人間の気配を感じると遠ざかると思われたツキノワグマにどんな異変が起きているのか?
スーパーKか!?クマから奇跡的に逃げ切った男性
取材班は“スーパーK”と思われるクマに襲われたが、奇跡的に逃げ切った生存者の男性の話を聞くことができた。彼もまたタケノコを採りに山に入ったという。やぶから突然現れたクマは、わずか1メートルという至近距離まで近づいてきた。
荒い息づかいとともに、鋭い目でにらみ付けてくるクマに、男性は一瞬「ここで自分は死ぬのか……」と思ったというが、そう簡単に諦めるわけにはいかなかった。とっさに取り出したのは、自分のタバコ。獣は火を恐れるのではないかと想像し、無我夢中で火を付けた。タバコをクマのすぐ近くまで投げる……もくもくと煙を出すタバコに、反応するかと思われたが、相手は微動だにしなかった。
男性とクマのにらみ合いは、20分ほど続いたという。その後、男性は次の手に出る。目だけを動かし、そばにあった竹を持っていたナイフでそっと斜めに切り、鋭い槍のようなものを作り、相手の目を狙い思い切り投げた。
すると……目にこそ当たらなかったが、顔に命中。クマはついに、やぶの奥へと消えていったという。男性は命拾いしたものの、ある恐ろしい光景が今でも忘れられないという。
「鼻のここのところに、血のりがべったりとついていたんです」
その血こそ、人間を食らったときについたものだったのか……。
そして、ついに4人目の犠牲者が……。女性だった。
相次いで人を襲った“スーパーK”は、次第に凶暴化しているように思われた。
一体、熊取平のどこに息を潜め、新たな人間=餌を狙っているのか――。
人々の不安は高まる一方、タケノコを採りに山に入る人たちは後を絶たなかった。フジテレビの取材班も彼らにマイクを向けた。
「クマが出るのを知っていますか?」
すると答えは「知っていますよ。怖いですけど、実際に見たことがないから」。
4人の犠牲者が出てもなお、山に入る理由……それは、あのタケノコ、ネマガリダケだった。旬のネマガリダケは、業者に売れば1キロ350円。1日1万円以上稼ぐ業者もいたという。さらに、この年は不作でさらに高い値がついたと言われている。
ツキノワグマを研究して40年の米田さんは、ある答えを導き出した。
なぜ穏やかなツキノワグマが人食いグマ“スーパーK”に豹変してしまったのか――。
それは、人々が追い求めた、ネマガリダケなのではないか、と。
米田さんの調査によると、このタケノコは、クマの大好物でもあったのだ。この年は不作で、ただでさえ山に生えているネマガリダケが少ないのに、さらに人間たちに奪われてしまう……。
人間の味を知ったクマは再び人を襲う
山に入った犠牲者たちは、自分たちが採ったネマガリダケを身に着けていた袋に入れていたという。次から次へと自分たちの貴重な餌が入っていく袋を、どんな思いでやぶの中からにらみをきかせていたのだろうか。
米田さんは、人間の味を知ってしまったツキノワグマは同じ味を求めて、また人を襲うだろうと分析した。「駆除するしかないでしょう」と。猟友会に出動が要請される。熊取り名人らが団結して、“スーパーK”と思われるクマと向き合うことになる。
カメラの前で繰り広げられる激しい銃声……。まさに命がけのミッションだった。急所を外してしまうという事態に見舞われるも、最終的に仕留めることができた。体重70キロほどのメスグマだった。しかし、このクマが4人の命を奪った“スーパーK”なのか? それは鑑定をして、胃袋の中を見るまではわからない。3日後、このクマの胃の中から人体の一部が見つかったが、米田さんは、体格から見ても“スーパーK”である可能性は低いのではと推測する。
では生存者が見た、巨大な“スーパーK”は、いったいどこに行ってしまったのか?
「数頭以上、関わっているのではないでしょうか」
米田さんによると、人肉の味を知ってしまったクマは複数いて、まだあのエリアに息を潜めている恐れがあるという。
あれから3年、人が命を奪われるような獣害事件は鹿角では起きていない。しかし、米田さんは引き続き現地調査を続けている。
(東洋経済オンライン)
『
男女4人食った「凶暴グマ」のおぞましい実態』
悲しいですが、こうなるとクマも苦魔でしかなくなりますね!
心からの感謝とダジャレをこめて・・・・みお \(@^O^@)/
『
★ドーム・パラダイスで『sesta』の【Music Video】が撮影されました!★』
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