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カテゴリ:ミュージシャン
1980年の“NOVELA”のメジャーデビューを皮切りに、東京・横浜・名古屋・大阪で同時開催された『プログレッシヴ・サーキット』で頂点を迎えたジャパニーズ・プログレ旋風。今振り返れば1980年代は日本のプログレ・ムーブメントの全盛期であった。
そしてボクの住むここ名古屋でも驚異のバンドが存在していた。“LUSHEL(ルーシェル)”である。 中世ヨーロッパのロマンティシズム溢れるヴィジュアル・コンセプト 実はこのブログを始めて半年ほどになるが、先日ボクのUKのレビューのコメント欄にLUSHELのドラマー“motoさん”が書き込みをしてくださったので、DJロマネスク少々興奮気味でございます♪ これを記念して稚拙ながら少しLUSHELのことについて感じたままに書こうと思います。 ボクは毎月大須の『E.L.L.(Electric Lady Land)』行なわれる彼等のLiveに欠かさず足を運んでいた。(よくFunk好きな友人と行っていたのだが彼のお気に入りの“ハウディームーン”も月一でLiveを行なっており、結局ひと月に2度以上は必ず行っていたのだから今思えば「若いって素晴らしいなぁ♪」ってことである(笑)今の体力じゃ月一でも正直しんどい…ファンファンファァァァン…没) LUSHELのサウンドは3つの時期に分けることができる。 第1期はカセットアルバム『奇蹟の城』までのド・プログレ時代。 第2期はミニアルバム『Across The Infancy』のおしゃれプログレ時代。 第3期はギター加藤君時代(?)。 ←これは誤解を生むかもしれない表記だなぁ(苦笑) 第3期のサウンドはプログレ色が消え、まるで角松敏生バリのクールな“おしゃれポップ”でしたが、これはこれでなかなか良かったですよ。 でもやっぱり生粋のプログレヲタとしてはやっぱり第1期のロマンティズム溢れるプログレ時代がストライク(しかも場外ホームランコース)だった。 彼等は1984年7月に名古屋ライブハウスの聖地『E.L.L.』でデビューを果たす。 そして間髪入れずレコーディングに入る。 それが後に幻の名盤となった『From Electric Lady Land '84』である。 このアルバムにはLUSHELの他、“TILT”“CROWLEY”“LEMURIA”といったそうそうたるハードロックバンドが仲良く2曲づつ収録されている。 さて、そこに収録されたLUSHELのナンバーが「プロローグ」と「闇からの逃亡」という曲。 これが素晴らしい作品!! ホント、みんなに聴いていただきたいですよ。(ネットで流したいくらい! ←ダメダメよ) 「プロローグ」はキャッチーなメロディーを主軸とする明るいナンバー。 楽曲自体のプログレ度は薄いが、HARABOWのキーボード・マジックがプログレ・ハード路線を組み立てる。 彼はKORGのキーボードを使用していたが、ポリフォニックのブ厚い音やサラサラのキラキラ音(?)なんかの音使いも巧みでヲタはイチコロでした。 そしてLUSHELファン(女性が圧倒的に多し)の心を鷲掴みにしたのが、KOJIROHのボーカルだ。 このハイトーンは確かに驚異的だ! 普通ならファルセットを使うべきところ(“べき”がミソ)を彼は一切使わないのである。 恐ろしさを感じるほどである。 しかも彼はルックスが素晴らしい、というか美しい。 小顔で端正な顔立ちで…………(男のボクがこうやって書くのは少々気持ち悪いなぁ~||||(;-_-)||||やめよっと) とにかく華があるボーカリストであった。MCは正直暗かったがツボにはまるとミラクルヒットであった(笑) 「闇からの逃亡」は“ド”は付かないがプログレナンバーである。 変拍子になってもリスナーが迷わないようなアクセントを付けて優しく導いてくれ、オカズの入れ方もスマートで非常に気持ちいいドラムと存在感のあるベースラインがそこらへんの似非プログレバンドとは一線を画する。 そして、LUSHELの音楽で実は最もキモになっているのはLIPのギターである。 ソロプレイでのサウンドイコライジングと空間処理は他のバンドでは味わえない独自の世界を醸し出している。Live会場がギターの音に包まれる、といった感じ。 このギターの奥行き感とドラムの音の大きさというか力強さは是非ライブで体験してもらいたいのだが、実はこのLUSHEL、来たる4/30に再結成Liveを行なうことが決定している! (イエイッ!!) motoさんによれば、セットリストはまだ内緒のようだが、あのドプログレ・ナンバー満載のカセットアルバム『奇蹟の城』からのナンバーを中心に組み立てるらしい♪です。 いやぁ、もう今から中山美穂ばりにワックワクのドッキドキですよ。 (明日から1週間、沖縄に旅行だというのに、こんな長文レビューを書いちゃっているくらいですから♪) 今回はpart1ですので、いずれ近いうちにpart2でその『奇蹟の城』のレビューも紹介したいと思っております。 あ、でもこれって入手不可能なんですよね!? ボクももっといい音でこの素晴らしき楽曲達を楽しみたいです。(このカセットに関してはニガイ思いでもあるし…泣) また近いうちにLUSHELご本人のサイトも立ち上がるようですので、こちらも期待値最大ですね。 ちなみに“ハウディームーン”とは名古屋の女性ファンクバンドで、ダブルボーカルのひとりは現在ドリカムと同行している浦島りんさんである。 このバンドについてもいずれレビューを書きたいと思っています。 (めちゃくちゃカッコ良かったよ!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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おじゃまします。
LUSHELネタが読めるとはなんて有難いサイトなんでしょう。 私はDJロマネスクさんの言うところの第2期しか聴いたことがないのですが「Across The Infancy」は心の名盤として貸し金庫に預けたいくらい大事にしてます。が、よりプログレライクな第1期も興味津々です。 しかし再結成ライブというのは凄いニュースですね、観たいなあ。でも遠いなあ。この再結成を期に活動再開、せめて過去音源の再発を是非お願いしたい所存でありますっ。 (2005年02月07日 20時33分25秒)
ロマネスクさん、LISHELのお話どうも有難うございます。
しかも、再結成ライブという超サプライズなニュース付きで! 私も、YYZさん同様「Across the Infancy」しか聴いた事がないのですが、彼とは昔から超名盤として絶賛しあってましたよ。 特に「Utopia」と「Fascination」はもうどうしょうもないくらいの名曲です。 アナログ盤は今の家に置けない位多いので、実家に置かせてもらってますが、LUSHELのこのミニアルバムだけは、万が一を考えて手元に置いて「非常持ち出し袋」に入れてあります。 再結成ライブ、は関東の方ではやらないんでしょうねー。 であれば、YYZさんも言ってるように、過去音源だけでも再発CD化を熱望します! (2005年02月07日 22時30分16秒)
>DJロマネスク様
メンバー本人たちよりも(!?)明確なご記憶、恐れ入ります! 4月30日に演奏予定の曲は、誰が言い出すわけでもなく自然と「奇蹟の城」収録曲が中心となりました。 今思えば、ひょっとするとバンドにとって最も思い入れのあった作品なのかも知れません。 あえてばらしちゃいますが、当日「プロローグ」演ります!! >YYZ様 神戸は、今のLUSHELにとっても決して近いとは言えませんが、よろしければぜひいらしてください! >judas様 バンドには無許可でこれまたばらしちゃいますが、「Utopia」も演ります! 関東地方でのライヴは未だ未定ですが、できることなら・・・!と思っています。しかしながら如何せん未定の故、よろしければぜひ神戸にいらしてください。 >皆様 ほんとうにありがとうございます!! バンド解散から17年もの時が経っているにも関わらず、こんなにも鮮明に憶えていてくださって・・・。 今回の再結成に向けて、LUSHELは極めて本気で取り組んでいます。果たしてどこまでみなさんのご期待に応えられるかは判りませんが、精一杯演らせていただきます! 本当に、本当にありがとうございます!! (2005年02月09日 01時35分57秒)
こんにちは。2回目のカキコミをさせて頂きます。
最近いくつかのサイトでLUSHEL再結成を目にして、カセットテープをひっぱり出して聞いています。 横浜でのライヴは欠かさず行ってました。 当時は私も女子高生…今は主婦ですから…神戸は遠いなぁ~、関東でもライヴして欲しいなぁ~と思う日々であります。 「幻惑」とか「天使の翼」とか生で聞きたいなぁ~。 当日はきっとステキなライヴになるんでしょうね。 DJロマネスク様、「Part2」も期待しています。 moto様、頑張って下さい。 (2005年02月10日 16時24分40秒)
LUSHELの記事に釣られて拝見&書き込みさせて頂きました。
そういう私も高校生の頃第1~2期にかけて、KOJIROHさんのVoに鷲掴みにされた神戸に住むLUSHELファンです。 私も「幻惑」「プロローグ「Utopia」「Fascination」「時流のかけら」が大好きです。 今回の再結成に伴って最近、またLUSELの音源を聴きはじめてます。 リアルタイムで観たことの無い主人もLUSHELの音源を聴いて好きになったようです。 再結成ライヴすご~~く期待しています。 早く「part 2」も読みたいです。 そしてLUSHELのメンバーのみなさん頑張ってください。(。'-')。ワクワク (2005年02月13日 21時19分41秒)
みなさん、熱いですねぇ~!!
嬉しいです、書いてよかったーっ!! YYZさん、judasさん、いつもありがとうございます。 いつかお会いできたら嬉しいですね♪ っていうか、ライブ会場でお待ちしています♪(´▽`o)強引? motoさん、再びご訪問ありがとうございます。 しかも特ダネ(!)いただきましたーっ! part2はなんだかプレッシャーがかかります… Live頑張ってくださいね。 LOSTさん、お久しぶりです♪ 「時流(とき)のかけら」のメルヘンバージョン、覚えてますか? ボクは平●堅さんのあの歌を聴くたびにLushelを思い出していましたよ(*^。^*) Ruiさん、はじめまして! 今回はご主人とライブ観戦ですね♪うらやましい~ 一緒に盛り上がりましょうね!! (2005年02月18日 22時37分54秒)
こんばんは~。
「時流のかけら」もちろん覚えてますよ~。 私は平●さんのを聴くと、LUSHELは時代が早すぎたのかしらね~って感じで、ちょっぴり嫉妬しちゃっていました(@_@)。 しっかり、ライヴテープにも残っているので、先日カキコしてからも聴いちゃいました♪ (2005年02月20日 00時04分03秒)
LOSTさんへ
こんばんは。 >「時流のかけら」もちろん覚えてますよ~。 ライブテープはファンの必需品でしたからねぇ♪ KojirohさんがMCで「ボクのMCになると一時停止するのが悲しい」って言ってましたね。 大爆笑でした! (2005年02月20日 00時17分32秒)
motoさんへ
おめでとうございます!! ボクも嬉しくて仕方ありません♪ 早速カキコしてきちゃいましたけど、これからどんどんコンテンツが充実していくといいですね。 そしてLUSHELの音楽がひとりでも多くの人々に届くことを願っています。 (2005年02月21日 01時02分56秒)
当時高校2年生だったと思うので、20年くらい前の話ですが、目黒や横浜のライブハウスに足を運んだのを覚えています。もちろんAcross the infancyも持っています。友達のバンドがタイバンで出ていたのがきっかけでファンになり、当時はぴあのライブハウス欄をを必ずチェックしたものでした。CD必ず買います。東京でもやってほしいですね。
(2006年01月30日 17時35分23秒)
はじめまして。 こんばんは~☆
>当時高校2年生だったと思うので、20年くらい前の話ですが、目黒や横浜のライブハウスに足を運んだのを覚えています。 行かれたのですね♪ >友達のバンドがタイバンで出ていたのがきっかけでファンになり、 なんというバンドだったんですか? 彼らもプログレ系ですか!? >東京でもやってほしいですね。 先月(2005年12月)にEggmanでやったばかりですので、またLushelのHPに嘆願したら実現するでしょう!! (2006年01月30日 20時32分43秒)
今年に入ってLUSHELカバーバンド始めました。
そのうちライヴやれたらな、って思ってます。 (2023年04月04日 23時45分53秒) |