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テーマ:特撮について喋ろう♪(4373)
カテゴリ:映画音楽
今朝起きてツイッターをチェックすると実に悲しいニュースが眼に飛び込んできた
⇒ 作曲家の渡辺宙明さん死去 以前渡辺宙明さんのことは当ブログでも紹介している ⇒ 渡辺宙明さん 「百鬼夜行」(2017年9月5日) いろんな訃報ニュースを見てもやはり有名なアニメ・特撮番組の主題歌を作ったとして紹介されていて『妖怪百物語』(&『東海道お化け道中』)の言葉は無かったのは残念、、、、 実は3月から書いている【1966年度 特撮映画特集】も前回でひと段落し、いよいよ1968年度へと移ろうとしていた矢先のこの渡辺氏の訃報(あ、『妖怪百物語』は1968年封切です) 【妖怪百物語 theme ending】 悪い奴らを半狂乱させ死に至らしめた正義の味方の妖怪たちが朝焼けに向かって帰っていくラストシーンの幻想的なことよ! いかにもな不気味な音楽とスローモーション撮影が更に大団円を彩る 本当に美しい。。。 日本映画が誇るエンディングである 渡辺宙明さん、どうぞ安らかに ありがとうございました 妖怪百物語 4K修復版【Blu-ray】 [ 藤巻潤 ] 大映 妖怪三部作 オリジナルサウンドトラック [ 渡辺宙明 池野成 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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*「師匠が凄いとお弟子も凄い 親子二代の作曲家は居るが、親父を駆逐するのは大変難しい」 渡辺宙明みちあき氏は、非常に数奇な人生を送られた方で、あの年齢で東大出の超エリートにして個人的に音楽を「日本クラシック界の巨匠団伊玖磨氏に学ばれ、更に後年=ジャズのナベサダさんに師事しジャズの作曲編曲を学ばれる」と言う大変な勉強家でした(倅も作曲家ですが、シンセ方面で知られていて残念ながら親父を駆逐するまでには至りません。正直クラシック音楽の世界では、親子二代で作曲の道に進み、親父を完全に駆逐出来たのはヨハンシュトラウス倅のみ) 「渡辺宙明みちあき氏音楽の最大の特徴とは?」=学ばれた師匠団伊玖磨氏の凄さなのか?「音楽表現手段をメロディーのみに頼らず、音響サウンド面でも大きく使い、素晴らしい効果を発揮した」事です。一例として「新東宝=スーパージャイアンツ鋼鉄の巨人P1-2 四谷怪談 各種化け猫怪描映画」等でも強烈な印象が残ります。特に「スーパージャイアンツP-1の冒頭ナレーション部に流れるメロは現代音楽そのもの」であり、「化け猫映画のサントラ=大和太鼓に三味線、アルトサックスのグリッサンド、バックに鈴の音を散らしながらソロヴァイオリンの高音部のアルペジオ(これ等猫の鳴き声にすら聴こえる!!) こういう処が素晴らしく上手いなぁと感服しました。実は此処でこの「渡辺宙明みちあき氏と対極にある作曲家=菊池俊輔さん」がおられます。この菊池俊輔さんは日大芸術学部卒の上「巨匠木下忠司先生に師事」された方ですが、この菊池俊輔さんも師匠の大きな影響下にあり「木下忠司先生の=音楽はメロディこそ最重要」の主義の下「徹底してサウンド音響よりも、メロディーで表し表現できた大変な方」でした。これは「東映映画のSFや怪談物」等でも遺憾なく発揮され「恐怖やそれらの感情表現をメロディーで再現できた方」つまり渡辺宙明みちあき氏とは対極の大家でした。また渡辺宙明氏は最後の最後まで勉強家であり現役を通し、道を全うされた方として凄い作曲家として名を残されました。 我々はもう一度「只音楽を聴くだけ」では無く、もう一歩踏み込んで「その方の御心の奥を探求する」事も必要かもしれません。また勉強させて下さい。 敬具 (2022年12月23日 08時56分10秒) |