DJ SAKAIのNIGHT FLIGHT !!!

いろんな運命があると思う。

特に男と女はそうだと思う。
ちょっとしたずれで、終わるし、長続きもする。
何回離れても、また戻る二人も多い。
短い間、お互い熱くなって、一気に冷める二人もいるし。

人は、欲ばりで、もっともっとって思うもんで、
実は、目の前には、自分にとっては、最高があるのに、
もっともっとって思うんだろう。

だが、後で、そうじゃなかったって気がつく事も多い。

何事も、自分が自分である状態で、生きる事は難しいもんだ。
ましてや、新しい恋をしたり、
恋が終わったりした人は、自分らしくなくなってしまうもんだ。

女の子なんて、ほんとに、わかりやすいもんで、
昔の職場なんて、毎日飲みに来てた子が、突然来なくなると、
ほとんど、彼氏が出来て、同棲してるから、夜遊べなくなったー、
みたいな感じになる。

やがて、たまに来るようになり、何やら、悩みを話し出したりしだす。

しばらくして、頻繁に来るようになると、完全に別れてしまってる。
だから、そういった子が突然来ると、
「彼氏を別れたろ？」と聞くと、
９９％
「なんでわかったとーーー？」と言う。

わかるっつーの。

女の子は、男が出来ると、特に、女同士の付き合いが悪くなるもんで、
悩みが出来たり、うまくいかなくなると、突然、女友達に、すがりついて
くるもんだ。

その点は、男も全く違うって訳ではないだろう。

だけど、やっぱり誰でも良い訳じゃないんで、焦っても
いい事はないし、寂しい気持ちを誰かと過ごしても
心は埋められないもんだ。

心に開いた穴を埋めるのは、「時間」しかないと思う。

幸い、人間は「忘れることが出来る」のだから。


ま、なんやかんや、いろんな恋話も聞かされ、いろんな「運命」
を考える今日この頃だが、昨日は、やっとこさたどり着いた、
「休み」の日。

とはいえ、前日の夜に、即寝して、仕事をやり遂げてなかったんで、
昼過ぎに起きてから、さっそく仕事。

部屋で、自分で作ったＭＤなんかを聞きながら、仕事するが、
なかなかの量で、午後五時半くらいまで、かかった。
ほんと、休みの日まで、仕事だから、たまらんもんがあるが、
愚痴ってもどうにもならんので、やめとく。

で、ルークを散歩させ、バイクで、赤坂へ向かう。

マイメン、ＤＪ　ＪＯＥのレコードＳＨＯＰ
「ＳＯＵＬ　ＤＩＧＧＥＲ」
へ向かったのだ。

たまには、中古盤をって事で、久々に行ったんだが、
マンションの二階のドアを開けようとすると、何やら、中から声がする。

ドアを開けると見た顔が二人。

［DJ KIT CUT］　と　[DJ HIGH SWITCH a.k.a HIRO」

がそこにいた。

ＤＪ　ＫＩＴＣＵＴは、９０年代のクラブシーンで、ダンサーとしても活躍、
ダンサー泣かせのプレイ、ＮＥＷ　ＪＡＣＫ　ＳＷＩＮＧの帝王などとも呼ばれた、実力あるＤＪで、俺とは、天神の「９states record」
時代の仕事仲間（かぶってはないけど）である。

このレコード屋だが、ネットでも名をはせてるレコード屋で、ＵＫもの
にも強いレコ屋だが、俺は、オープニングスタッフで、ＨＩＰＨＯＰ，
ＳＯＵＬ，Ｒ＆Ｂなんかを担当していた。

後に、ＮＮＮのＡＵ，ＹＵＲＡなんかも働くことになるのだが、
その前に、ＫＩＴＣＵＴがいた。
最近は、ＤＵＢやエレクトロを中心にプレイしているが、まだまだ、
ＯＬＤ、ＭＩＤＤＬＥ　ＳＣＨＯＯＬあたりをかけさせると、
ダンサーが踊りまくりの選曲をする男だ。

もう１人は、ＤＪ　ＨＩＧＨＳＷＩＴＣＨ。
俺の中では、ＤＪ　ＨＩＲＯだが、やつは、ご存知の方も多い、
「餓鬼レンジャー」のＤＪでもあり、トラックメイカーでもあり、
最近では、ラッパーとしても活動している男。

基本的には、こっちにいるが、仕事やライブなんかがあれば、東京へ
行くらしい。
彼とも、かなり昔からの付き合いだが、変わってない。

二人は俺が来るって聞いたんで、待っててくれたらしく、かなり長い時間
レコード聴いたり、話し込んでしまった。

で、ＮＥＬＬＹの「ＭＹ　ＰＬＡＣＥ」のネタ（教えません）の
アルバムと、ＤＥＬＦＯＮＩＣＳのＧＡＮＧＳＴＡＲネタの７インチ
(一枚２８００円）を購入。

そのレコード屋で、聴いたのが、
「カニエウエスト」のＮＥＷアルバム。

参加している面子もやばいが、このアルバムはやばい。
ＣＯＭＭＯＮのアルバムとともに、大絶賛間違いなしな内容で、
カニエのＳＯＵＬスピリットにまたもやられた感じだ。
他のＤＪ仲間からも絶賛されとるんで、ほんとにチェックして下さい。

で、九時半過ぎに、レコード屋を後にして、本屋へ行ったが、何も
なかったんで、ゆっくりと西通りを走りながら、何しようか考える。

誰かに逢わんかいなって思ったが、逢わないもんだ。

月曜日で、大名も、少し閑散気味。
お腹がすいてたんで、何か食べようかなと思い、ぱっと思いついたのが、
天ぷらの「だるま」だったが、前を通った時は、
だるまおやじが、看板をＩＮしていたんで、さらっと通り過ぎる。

警固４つ角で、何故か、くいっと薬院方面への小道に曲がった。
で、結構好きで、かつて後輩も働いてたし、大将も、知ってるし、
ラーメンもおいしい
「秀ちゃんラーメン」へ行こうって思い、くいっと左へ曲がり、
バイクを停めた。

幸い十時過ぎで、お客も少ない頃だったんで、ラッキーと思い、
店内を覗こうとしたその時であった。

なんか聞いた事のあるでかい声がする。。。

ここで、俺は、「運命」の出会いをするのであった。


後編へ続く