■対訳「星の王子さま」フランス語・英語・日本語(文責:どんぐり倶楽部)
*フランス語も英語も日本語も分かる日英仏語句順対訳など、いかがでしょうか。スペイン語は中止。■The Little Prince「星の王子さま」:(辞書いらず)日英仏語句順対訳:You can understand it without a dictionary.【仏 文】Le Petit Prince【英 文】The Little Prince【語句順】小さな王子【日本文】ちゃっちゃな王子さま【和 訳】小さな王子<補足>原題は「(仏)Le Petit Prince、(英)The Little Prince、(日)ちっちゃな王子さま」ですが、日本では「星の王子さま」が一般的です。【仏 語】À Léon Werth【英 文】To Leon Werth【語句順】レオン・ウェルトへ【日本文】レオン・ウェルトへ【和 訳】レオン・ウェルトに捧ぐ<語句>・to~:~へ(に)←到達点となる目標物を示す前置詞【仏 文】Je/demande/pardon/aux enfants/d’avoir dédié/ce livre/à une grande personne.【英 文】I/demand/a pardon/to the infants/for dedicating/this book/to a grown-up person.【語句順】私は/求める/許しを/子供達の/捧げたことに対して/この本を/ある一人の大人に。【日本文】私は、子供達に、この本を一人の大人に捧げたことを許して貰いたい。【和 訳】どうか、子供達に、この本をある一人の大人に捧げたことを許して頂きたい。<語句>・children(複)←child(単)・this book:この本→thisは手に届く範囲にあるものを指す/⇔that・for~:~(が理由)で←理由を示すfor(方向を示す場合もある/for~:~(の方向)へ)【仏 文】J/’ai/une excuse sérieuse/:/cette grande personne/est/le meilleur ami/que/j/’ai/au monde. 【英 文】I/have/a serious excuse/:/this grown-up person/is/the best friend/that/I/have/in the world.【語句順】私は/持っている/シリアスな言い訳を/:/彼は/ある/一番の友人で/どんな一番の友人かというと/私が/持っている一番の友人で/世界中で。【日本文】私には、真剣で大事な理由がある。彼は、世界の中で一番の友だちだということです。【和 訳】もちろん、それなりの理由はあるんだ。その大人というのは、僕の世界で一番の友だちなんだ。<語句>・[:]言い換える時の記号:同格関係を示す・best:good-better-best:形容詞good(良い)の最上級(most+good=best)<訳則>関係代名詞(今回は先行詞に最上級が付くのでthatを特別に使う:関係代名詞thatの特別用法):どんな[先行詞]かというと~する[先行詞](*先行詞を形容詞節中の動詞直後に再訳する)→the best friend/taht/I/have→friend[先行詞:人]/that(先行詞が人の場合の関係代名詞の目的格whom/今回はthat)/I/have/→the best friend/that/I/have:一番の友人/どんな一番の友人かというと/私が/持っている一番の友人【仏 文】J/’ai/une autre excuse/:/cette grande personne/peut tout comprendre,/même les livres/pour enfants.【英 文】I/have/one other excuse/:/this grow-up person/can understand all,/even the books/for infants.【語句順】/私は/持っている/もうひとつの理由を/:/この大人は/何でも理解することができる/本でさえも/子供のための【日本文】私には、もうひとつの理由があります。この大人は全てのことが分かるんです。子供用の本でもです。【和 訳】それに、もう一つ理由があるんだ。実は、彼は、子供の本でも何でもちゃんと分かる人なんだよ。<語句>・another:もう一つの←an+other←one+other(ひとつの+他の)・everything:何でも←every+thing(あらゆる+物事)・even~:~でさえも【仏 文】J/’ai/une troisiéme excuse/:/cette grande personne/habite/la France/où/elle/a/faim/et/froid.【英 文】I/have/a third excuse/:/this grow-up person/lives/in France/where/he/is/hungry/and/cold.【語句順】私は/持っている/3番目の理由を/:/彼は/住んでいる/フランスに/どんな場所かというと/彼が/ある場所/空腹で/そして/寒く【日本文】私には、3つめの理由があります。実は、彼はフランスに住んでいて、お腹をすかせていて寒がってるんです。【和 訳】それと、これが3つ目の理由なんだけど、彼はフランスで、お腹をすかせて寒い思いをしてるんだ。<語句>・third:序数:3番めの<文法>関係副詞(先行詞が場所の場合):where :どんな場所かというと~する場所(*場所を再訳する)→in France/where/he/is/:どんな場所かというと/彼が/ある場所/←in(前)+France(名)=副詞→関係副詞→無理をすれば、関係代名詞でも表現できる→he/lives/in France/that/he/is/hungry/and/cold/in.(目的格の関係代名詞にするためのinが必要になる)【仏 文】Elle/a/bien/besoin/d’être/consolée.【英 文】He/is/quite/in need/of being/consoled.【語句順】彼は/ある/実に/必要な状態に/ある状態で/慰められて【日本文】彼は、本当に慰めを必要としているんです。【和 訳】ちょっとでも力になってあげたいんだ。<語句>・is:be動詞(現在形is,am,are/過去形was,were/原形be/現在分詞形being/過去分詞形been:ある)・of being:前置詞+動名詞=副詞(あることで、あることに関して)・consoled:慰められて:consoleの過去分詞形(動形容詞)<文法>・be(be助動詞)+p.p.(past participle:動詞の過去分詞形)=受動態/受身形:~されて※動詞の過去分詞形(動形容詞:動詞の意味を持った形容詞)は、動詞の意味に、受動を表す[れ]と、完了を表す[た]を含む形(形容詞)である。従って、動詞部として使う場合(形容詞の叙述用法)には、どちらかを選択する必要がある。そこで、be助動詞をとれば受動[れ]を選択し受身形(受動態)となり、have(has)助動詞をとれば、完了[た]を選択し完了形となる。つまり、be+p.p.=受身形/have(has)+p.p.=完了形となる。【仏 文】Si/toutes ces excuses/ne suffisent pas, / je/veux/bien/dédier/ce livre/à l’enfant/qu/’a/été/autrefois/cette grande personne.【英 文】If/all these excuses/aren't sufficient,/ I /would like to dedicate/this book/to the infants/that/was/once/this grown-up person.【語句順】もしも/全てのこれらの言い訳でも/満足させられないならば、/ 私は/ある/喜んで/捧げることを/この本を/子供に/どんな子供かというと/あった子供/かつて(子供で)/あの大人に【日本文】もしも、これだけの全ての理由でも不十分ならば、私は、この本を、かつて子供だった子供であるこの大人に捧げます。【和 訳】今言った理由でも十分じゃないというのであれば、僕は、今はこの大人である、かつての子供であったところのこの子に、この本を捧げたいと思う。<語句>・if:If~,~~.=~~if~.:もし~ならば~~。(接続詞のif:時、条件、過程を示す)*和訳のポイントは<英文>を見ないことです。語句順訳という日本語だけを見て、自由に訳し換えるのが和訳のコツです。<日本語→日本語>なので自在にできます。<構造>・並行処理の直列表現は並行表現で考える(同格関係)*dedicate/this book/to the child/he/was/once/this grown-up person.→the child/that/was/once= this grown-up person(同格関係)<訳則>関係代名詞who(今回は先行詞が人で関係代名詞は主格なので):どんな[先行詞]かというと~する[先行詞](*先行詞を形容詞節中の動詞直後に再訳する)→to the child/that/was/once→child[先行詞:人]/who(先行詞が人の場合の関係代名詞の主格who)/was/once→to the child/that/was/once:子供に/どんな子供かというと/かつて あった(子供)【仏 文】Toutes les garandes personnes/ont/d’abord/été/des enfants.(Mais/peu/d’entre elles/s’en/souviennent.)【英 文】All the grown-up persons/have/at first/been/the children.(Although/few/of them/remember/that.)【語句順】全ての大人達は//最初は/あったことがある/子供で/(尤も/殆どの人が/彼らの/覚えていないけれども/そのことを)【日本文】殆どの大人たちが、そのことを覚えてはいないが、全ての大人達は子供だったんだ。【和 訳】覚えている人なんて殆どいないけれども、大人だって、みんな子供だったんだ。<語句>・although~(=though~):~だけれども、~だとしても→<訳則>although(=though)尤も~[動詞]だけれども・few:殆どない(c.f.→a few:2~3の)→実際に対象としている数が同じでも、aが付くと肯定的な表現になる/aが付かないと否定的な表現となる【仏 文】Je/corrige/donc/ma dédicace/:/À Léon Werth quand il était garçon.【英 文】I/correct/therefore/my dedication/:/To Leon Werth/when/he/was/a boy.【語句順】そして/そういうわけで/私は/訂正する/私の献辞を/こういうことです/レオン・ウェルトへ/いつのかというと/彼が/あった時の/少年で 【日本文】そこで、私の献辞を訂正します。こういうふうに。少年だった時のレオン・ウェルトへ【和 訳】だから、献辞を訂正します。少年のレオン・ウェルトへ<語句>先行詞を含み時間を示す関係副詞when~:いつのかというと/~[動詞]の←先行詞[in the time]の省略<構造>慣用として、[名詞]←[when s+v]:~の時の[名詞]と処理してもいいが、<文法>としては、こう解釈する。Leon Werth/ when/he/was/a little boyLeon Werth/in the time/when/he/was/a little boy***************************※日本ブログ村に参加してみました。このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。******************************************************【どんぐり倶楽部の公式サイト】※「頭の健康診断」年長〜小6向け(中学生も可)。■中学英語 in 能古島 in 2013.07-08」■子供達の作品募集(昔の作品もあったら送って下さい)*MUSEO del DONGURI にて公開予定……………………………………………………………………………………………「感味力と視考力の魅力と威力」〜これらを知らずに子育てと教育は語れない〜感味力を失えば人間にはなれない。視考力を使わなければ最終進化形態には辿り着けない。12歳の思考の臨界期までに、人間的な判断力の拠り所となる感味力を損なわずに、視考力を活用して無理なく無駄なく効果的に、人生を楽しむための絶対学力となる豊かな思考力を養成する。そのためには、健全な教育の理論と手法を会得しておかなければならない。これが、先人の責務である。どんぐり倶楽部は、この健全な教育の理論と手法を提供する。