カテゴリ:考察
●必然的に<いじめ>を増加させた理由
<情緒の安定(~3才)-正しい感情の育成(~6才)-人間らしい判断力を含む思考力養成(~9才~12才)>が「ヒトを人間に育て上げる<教育>」の基本構造である。このどれもが欠落しても<ひずみ>が生じるのは当然である。環境次第で発症する場合もしない場合もあるが、環境自体は悪くなっているので上記の基本教育が更に重要となってきている。ところが、公教育は全く気付いていない。だから「我が子を守る家庭教育」が必要な時代なのだ。 ●昔の<いじめ>は<情緒の安定><正しい感情の育成>の失敗に多くは限定されていた。生活(特に心)に余裕がないとがどちらも難しくなりがちだからだ。ところが、今では最後の仕上げ期の<人間らしい判断力を含む思考力養成>で大幅に失敗している。原因は仕上げ時期である9-12才の時期にしてはいけないことをさせているからである。公教育の現場である小学校も多くの家庭教育も...である。それまで<情緒の安定>も<正しい感情の育成>も乗り越えてきた子供が教育(受験や「もう高学年なんだから」というヘンテコリンな理由)の名の下に潰されている。だから、一見普通に見える子供までもが<いじめ>をする。*考えたり、想像したりするのは異常ではない。飛べないのに飛ぶことを想像するのと同じくらい簡単に想像はするようになっている。が、それを<言動に移すのは異常>なのである。最後の仕上げ教育が出来なかったということである。10年間の子育てが水の泡となる。9-12才の3年間は人間への教育の最後の仕上げなのだ。この最後の仕上げが出来ないと人間らしい判断力は根付かない。すると<人間らしくない言動をとる>ことに歯止めを掛ける(違和感を覚えさせる)ブレーキを意識できなくなる。フロイトの孫娘は「感情のフィルター」と呼び大江健三郎は「ちょっと待ってみること」と言っているようだが、どちらも判断力の基本となる正しい感情を使うことを指している。 ※<いじめ>は昔もあった。と呑気に構えている人がいるがいるが、今は桁違いなのだ。700人の生徒の中で昔は1割の70人が<いじめ>をしていたとしたら今は場所によっては7-8割の490人~560人である。まさに、異常事態である。しかも、理由も分からず対処法もしらない大人がワンサカといる。これでは、家庭で守るしかないだろう。 ●<いじめ><不登校><履修漏れ>の全てに共通している認識不足(欠落)は「ヒトを人間に育て上げる」という教育の基本を実践するための理論である。12才(性成熟年齢)までの人間の成長順序が生物としてプログラムされていることを無視した教育の歪みから生まれている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月09日 06時32分58秒
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