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2019.12.15
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カテゴリ:ばぶさん童話

ばぶさん童話流 さるかに合戦    (第6稿) 


 

 

むかしむかし、柿の種(たね)をひろったサルが、

おいしそうなおにぎりを持ったカニに、ばったりと出会いました。

サルはカニのおにぎりが欲しくなり、カニにこんな事を言いました。

「おにぎりなんて食べてしまえばそれっきり。 あとには何にも残らない。

ところがどっこいこの柿の種。

蒔いてごらんよ。びっくりだ。

毎年おいしい柿の実が食べきれない程どっさり実るよ。

このかきのたね、おにぎりと交換してあげてもいいけど どうだい?」

「わ~、柿の実がどっさりみのるの?嬉しいな ありがとう」

カニは大喜びで家に帰り、さっそく柿の種を蒔きました。

そして、せっせと水をやりながら、

♪早く芽を出せ、柿のたね 早く芽を出せ、柿のたね

出さねばはさみで、ほじくるぞ♪

すると、どうでしょう。

種はほじくられてはこりゃ大変… 慌てて芽を出しました。

その芽はぐんぐん伸びてたちまち大きな柿の木になりました。

♪早く実がなれ、柿の木よ、早く実がなれ、柿の木よ

ならねばはさみで、ちょん切るぞ♪

柿の木はちょん切られては大変だ…と、たくさんの柿の実をどっさりつけました。

「わ~い、これで柿の実が食べられるぞ」

と、カニは柿の実を取ろうと柿の木に登りました。

よいしょ、よいしょ、よいとコラショ…とっとっと ドタ。

うんしょ、うんしょ、うんと こら しょっ・・・しょっしょっしょぉお バタ。

ゼハ、ゼハ、ゼハ・・・。どうしても柿の実がなっている所まで登れません。

「だめだぁ。どうしよう?」

困り果てているところに、サルがやって来ました。

「ありゃりゃんりゃん。 もう柿が実ったのかぁ? こりゃおどろいた。

よしよし、おいらにまかしとき。代わりにとってやろう。」

サルはスルスルと木に登ると・・・、

「これはどうかな?ちょっと味みっと・・・、ふんふん。

悪くはないが今いちかな、こっちはどうだろう?味み、あじみ、まあまあかな」

自分だけ赤い柿の実をなんともうまそうに食べ始めました。

 

「サルさん、わたしにも柿をとって。とって。とっとくれぇ!」

「とってとってとうるさいな。これでもくいな!」

サルはまだ青くて固い柿の実をカニに、ぶっつけました。

「あいたたた。ひどいぞ。痛いじゃないかサルさん、うそつき、ずるいぞ。」 

大けがをしたカニは、泣きながら家に帰りました。 

そしてお見舞いに来た友だちの臼と蜂と栗に、その事を話しました。

話しを聞いたみんなは、憤慨のふんふん。ぷんぷんカンカンで猛烈に怒りました。

「ようし、みんなであのサルをこらしめてやろう」

みんなはさっそくサルの家に行き、こっそりかくれてサルの帰りを待ちました。

 

その日は朝から寒い風がぴゅーぴゅーと吹いていました。

「おお、さむさむ、さむい」

震えながら帰ってきたサルが囲炉裏にあたろうと背中を向けるとそのとたん、

パチーン。

囲炉裏の灰の中にかくれていた栗がはじけて 

サルのお尻にぶつかりました。 

「あちあち あっちぃ、水だ、水」 

お尻を冷やそうと水瓶のところへ 来ると、

水瓶のふちにかくれていた蜂が

チクリ。 と刺しました。

「あいたたたっ、たすけてぇー!」

たまらず外へ  逃げ出すと、屋根の上から大きな臼が

 ドスーン ! と落ちてきました。

「わぁー、ごめんなさーい、もう悪いことはしません。

どうかゆるしてくださーい!」

それから改心したサルは、みんなに柿の実をとってあげました。   

おしまい






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最終更新日  2019.12.15 02:38:42
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