テーマ:癌(3537)
カテゴリ:健康
PETというと、PETボトルを連想してしまうが、
医療の関係ではPETと言えば、 Positron Emission Tomography (陽電子放射断層撮影法)の略 でがん検診などに使われる方法である。 これまで、PETという言葉は、よく聞いていたのだが、中身について知る機会があり 「なるほど、これがPETか!」 と納得して、嬉しかった。 ただ、それを 簡単に わかりやすく 説明するとなると、 なかなか難しい・・・・・ PETでは反物質(なんかSFじみた言葉でしょ)である陽電子(ポジトロン)を使って がんの検診をする。 反物質なんて、SFの世界の話か、加速器研究の最先端でのみ使われているような 印象があったけれど、こんな身近なところに使われているんですな。 絵に描いて、説明してみた。 がん細胞はブドウ糖を沢山取り込む性質があるため、 放射性のフッ素18を分子内に入れたブドウ糖を体内に投与すると フッ素18を含むブドウ糖はがん細胞に集まっていく。 (1)放射性のフッ素18は 陽電子(ポジトロン)を放出して酸素18になる。 (2)放出された陽電子は周りに普通に存在する電子と反応して、消滅する! 消滅した時、陽電子と電子の質量に相当する分のエネルギーをガンマ線として放出する。 まさに、アインシュタインの有名な式E=mc2 そのもの。 陽電子と電子の質量がエネルギーに変換される! 反対方向に同時に2本のガンマ線が放出されるため、円周上にガンマ線検出器を 配置し、同時に検出されたガンマ線の位置がわかれば、フッ素18が集まっている がん細胞の位置がわかる。 こんなPET撮影ができるが日本にすでに174施設もある! PET施設一覧 20万円くらいで、がん検診ができるらしい。 宇都宮セントラルクリニック 検診の場合は保険が効かないけどね。(がんが見つかって、検査する場合は保険が効く) 知らない間に、世の中進歩してますなぁ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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