霊友会釈迦殿(Reiyukai Shakaden Temple Tokyo)は、1975年に竣工した東京タワー近くの麻布台に位置する印象的な宗教建築物だ。というか、いまは麻布台ヒルズの前にあって、その一部分だと思ってしまう人も結構多いのではないでしょうか。特に観光で訪れた外人さんは。実は宗教施設で、霊友会の本部として知られている。
竹中工務店が設計・施工を手がけ、"合掌"をコンセプトにしている。地下6階、地上3階の構造を持つ。両手を合わせたような形状の中心に釈尊像があり、参拝者を柔らかく包み込むようなデザインとなっている。ステンレス製の大屋根が大ホールの無柱空間を覆い、大ホールは、法華経二十八品にちなんで28本のV字型柱で支えられている。内装には、石材が多用されており、境内や廻廊の上に宙に浮いているような構造が特徴だ。
〈霊友会釈迦殿は、霊友会の活動を振り返り、新たな目標を定めるための場としても利用されています。この建築物は、霊友会の初代会長である小谷喜美恩師によって、「仏の世界実現」を目指して建立されました。釈尊との心の会話を交わす場として、在家の集いや妙一会お花まつり、節分会など、様々な行事が行われているのも、この釈迦殿の重要な役割の一つです〉
霊友会釈迦殿