テーマ:感情論理。 -遺言-(240)
カテゴリ:Lily
赦しを乞うことが赦されないなら 僕はきっとひたすらにあの蒼を仰ぐでしょう。 月夜に照らされたあの草原を歩け続けて、 君を想い、彼を思い、月を眺めるでしょう。 せめて少しでも燃え尽きてくれていたら。 僕はきっと、涙することもなかったのに。 閉め切ったこの寂しい空間の中、 残像を残したあの蒼い月が、僕を照らしました。 頗るような感慨も、貫くような感動も何も残すことなく 僕をマリアのような傷痕と一緒に、ゆっくりと殺めました。 あともう少し、あともう少し。 刹那を望む儚さの中、幻想を望む。 終わりのような始まりを求めた、闇夜月の輝く刻。 伊咲夜。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 8, 2005 04:31:14 AM
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