テーマ:読書(8578)
カテゴリ:書籍
SNSの一つの機能として、 疎遠だった友人や知り合いと、 偶然通じ合えたりすることがあります。 また同じ趣味や考えの人たちと、 繋がれる可能性も高くなりました。 こちらが調べなくても、 SNSの方から、「知り合いでは?」と教えてくれたりもします。 そこから付き合いが復活したり、始まることもあります。 何かの共通項から、 連絡をやり取りすることは、 それほど特別ではないかもしれません。 そんな、 「突然のメッセージ」から始まる、 面白い小説を手に取りました。 宿野かほるさんの『ルビンの壺が割れた』です。 二人の男女が、およそ30年ぶりに、 フェイスブックでメッセージのやり取りを開始します。 それが、 単なる懐かしい昔話なら、巷に溢れる普通の展開です。 ただ、こちらは、小説内のお話です。 ページを捲るごとに、 自分の想像とは違う方向へと向かっていきます。 それが、心地よいです。 そして、恐怖さえ感じるのです。 決して長くはない物語です。 がしかし、その裏に潜む描かれていない世界を、 想像させる魔術がありました。 怖いです。 BLOGランキングに参加しています。 お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.08 20:44:12
コメント(0) | コメントを書く
[書籍] カテゴリの最新記事
|