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2024.07.07
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テーマ:読書(8578)
カテゴリ:書籍


SNSの一つの機能として、
疎遠だった友人や知り合いと、
偶然通じ合えたりすることがあります。
また同じ趣味や考えの人たちと、
繋がれる可能性も高くなりました。

こちらが調べなくても、
SNSの方から、「知り合いでは?」と教えてくれたりもします。
そこから付き合いが復活したり、始まることもあります。

何かの共通項から、
連絡をやり取りすることは、
それほど特別ではないかもしれません。

そんな、
「突然のメッセージ」から始まる、
面白い小説を手に取りました。

宿野かほるさんの『ルビンの壺が割れた』です。

二人の男女が、およそ30年ぶりに、
フェイスブックでメッセージのやり取りを開始します。

それが、
単なる懐かしい昔話なら、巷に溢れる普通の展開です。

ただ、こちらは、小説内のお話です。
ページを捲るごとに、
自分の想像とは違う方向へと向かっていきます。

それが、心地よいです。
そして、恐怖さえ感じるのです。

決して長くはない物語です。
がしかし、その裏に潜む描かれていない世界を、
想像させる魔術がありました。
怖いです。









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最終更新日  2024.07.08 20:44:12
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