自然素材は本当に調湿するのか?
もう2月に入りました。毎年同じですが月日が流れるのが早く感じてきますね。年齢と共に(笑)さて昨日は家づくりセミナーを行いました。そのセミナーの中である実験をしたんですがその実験のその後がまた面白かったのでちょっとお話します。今回は自然素材は調湿するのか?という実験をしてみました。二つの水槽に床材を敷き、仕上げをした石膏ボードで蓋をしました。左が漆喰塗り、右がビニールクロスです。また左の水槽の床にはパインの無垢材、右の水槽には複合フロアー(ベニヤ板に木の単板スライス0.3mm張りの一般的な床材)を敷き込みました。仮にこの水槽を家と見立てて家の中で水蒸気を出していくとどうなっていくのか?日常で言えば、お風呂のお湯、キッチンで使うお湯ストーブや石油ファンヒーター、加湿器などから出る水蒸気が家の湿度にどのような影響を及ぼすか?の実験です。それぞれの水槽に熱湯を注いだコップを入れました。室内は暖房していましたのでそれぞれ温度は23度(ちょっと高め)相対湿度は約30%でした。15分が経ちました。温度はそれぞれ25度、湿度もほぼ同じで80%、この辺りまではあまり違いが判りませんでした。その後右の水槽のアクリルのくもりが早く消えてきて、湿度が若干下がってきたところまでしかセミナーの時間では確認することができませんでした。水槽はそのままにして暖房も切って帰りました。今日会社に出社して見てみると、ナント!!ビニールクロスの水槽は相対湿度70%自然素材の水槽は40%まで下がっていました。これには正直驚きました。ここまで違うとは思いませんでした。前回は温湿度計は使わなかったので見た目の違いしか実験できませんでしたのであらためて自然素材が調湿していることと水蒸気を通していることが判りました。これは実際の家に置き換えるとビニールクロスで覆われた部屋は室内で排出された水蒸気はあまり外に排出されずビニールは呼吸もできないので調湿も出来ず、湿度が下がりにくいため外の寒さでサッシの表面温度が下がってくるとその温度差で結露を起こしてしまいます。ところが室内を呼吸する自然素材で仕上げると余分な水蒸気が壁から出ていくのと調湿効果により相対湿度が上がりすぎないためサッシ部分の結露を起こす露点温度も低くなってくるので同じ条件であれば結露の量が明らかに減ってくることが確実です。以前リフォーム工事で室内のビニールクロスを剥がしてルナファーザーで貼り換えして、自然塗料を塗って仕上げ一部床にパイン材で貼り換えをしたお客様がいらっしゃりその方が、「お会いするたびに冬の窓の結露が無くなったのよ。」とおっしゃっていたのですがまさにこの実験で立証したことが家の中でも起きているんですね。長くなりすぎてしまいますのでこのぐらいにしますが詳しく知りたい方やご質問はお気軽にコメントください。これだけ更新サボっているので当たり前ですがランキングかなり落ちてきました。今年も引き続き1日一回応援ポチッと下のリンクをクリックお願いします。