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テーマ:環境の世紀を生きる(23)
カテゴリ:環境
一昨日(3月14日)と昨日(3月15日)、続けて気候変動をテーマに喋る機会がありました。 まず一昨日は、NPOわかやま環境ネットワークの月例会の学習会で、ま、会員で順番に回してきた講師のストックが尽きたという事情もあっての久々の講演。ちょうどいい機会なので、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書とスターンレビューについて、それぞれ概要を紹介しました。 IPCCの評価報告書については、このブログの2月22日付記事で書いたのでご参照いただくとして、もう一つテーマにしたスターンレビューは、イギリスの財務大臣による「気候変動時代の政策オプション」についての諮問に、スターン博士をトップとする研究チームがまとめた報告で、正確には『気候変動の経済学』といいます。環境ネットの月例会では、環境省のプレスリリースに準拠しながら項目を立て、この二つの文書の要点を整理したA4で三枚のレジメに沿って話しましたが、ん~、時間が足りなかったです。 一方、昨日は、田辺市の紀南文化会館小ホールを会場に、 「気候変動がもたらす『いまそこにある危機』~地球温暖化を考える~」という演題をもらって約1時間の講演。こちらはパワーポイント利用だったので、レジメだけのケースに比べればかなりの情報量を詰め込めましたが、それでも時間がちょっと足りない感じでした。これは準備するときから、もう少し材料を減らした方がいいかもです。 ともあれ、講演の前から大雨となった悪条件にもかかわらず、舞台からざっと見た感じですが、およそ3~400人の方が会場を埋め尽くされたのには感心しました。もちろん主催者の力量のたまものでしょうが、この異常な暖冬で気候変動への関心が高まっていることも、多少は影響したのかなと思います。なお、この講演終了後は同じ会館内の別の部屋で、田辺地域で活動する環境団体の代表が集まって地球温暖化防止活動推進地域協議会について相談、3月27日に設立する方向が確認されました。 それにしても…と、いつも講演をするたびに思うのですが、IPCCの評価報告もスターンレビューも、こうした機会があればこそ勉強する気にもなる。準備をするのに時間も労力も取られはするけれど、結局のところ、一番たくさん学び、一番トクをするのは自分自身なのですね。本当にありがたいことだと思ってます。 m(_ _)m
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