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カテゴリ:環境
この週末NPOわかやま環境ネットワークは、このブログでも以前紹介した『地球温暖化・人類滅亡のシナリオは回避できるか』の著者、田中優さんをお招きして、 「本気で考える地域環境ビジネス創業ワークショップ」 と名付けた、主として中小企業の社長さんを対象とする一泊研修を実施しました。 地球環境の危機を克服するのに、個人の心がけばっかに頼る今の政府のやり方は明らかに限界で、それをリードする社会システムの採用や、環境にいいことをやれば儲かるビジネスモデルの開発が絶対に必要です。和歌山でそれを実現してゆく端緒を、このワークショップで見いだそうというのが、企画者であるコジローの意図で、これを環境ネットの一員でもある和歌山県中小企業家同友会に持ちかけ、また田中さんにもご賛同をいただいて、実現にこぎ着けたものです。 田中優さん 会場は和歌山県紀美野町の通称高野街道沿いの山中にあるセミナーハウス未来塾。過疎から廃校に追い込まれた小学校を改装した町営施設で、とにかく不便きわまりないのがいい。周囲には飲み屋どころか商店も民家もなく、インターネットはおろか携帯電話もろくに通じないという、セミナーにはまことにゴキゲンなロケーションです。なにかと多忙な社長さんたち、街で開くセミナーでは携帯電話を持って会場から出たり入ったり、座っていてもメールを打ったりで落ち着かないのが常ですが、ここではすっかり内職を諦めて、じっくりワークショップに集中してもらえます。(^_^)v セミナーは土曜朝から午後にかけて、田中さんから2回の講演で地球温暖化の現状や、この克服に役立つ新しいビジネスモデルの例や発想法が紹介され、その後、受講生から提案のあったビジネステーマごとに参加者を募って分科会を編成し、翌日午後まで、NPO環境市民からお越し頂いたファシリテーターの運営で、事業化に向け徹底したワーキングが行われました。 受講生は27人。その7割方が中小企業家で残りがNPOの代表や行政マンという構成。この受講生の提案で興味を同じくする人が集まって成立した事業別分科会は、ハイブリッド自然エネルギー、キャパシタ(昼間に発電した電力を家庭単位で蓄電できる新開発のコンデンサ)、環境情報啓発ツール、環境テーマパーク、地産地消と有機農業の5テーマでした。 分科会の模様 最終的に、これら分科会から、資金手当まで含めた事業計画がそれぞれ発表され、これについて田中さんが助言してくださいました。今まで日本中どこもやったことがない斬新なビジネスモデルの提案も飛び出しましたし、引き続きこのメンバーでの集まりを維持する分科会もでるなど、かなり実現性の高い計画もありますので、今後が楽しみです。 中央の女性がファシリテーター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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