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テーマ:ニュース(99798)
カテゴリ:環境
今日、和歌山県生活学校連絡協議会の県大会が開かれ、県内を主な商圏とする二つの有力スーパーチェーンも参加して、「レジ袋削減をテーマに話し合うから来い」との丁重なお誘いを受けましたので、参加してきました。
生活学校は、女性生活者の視点から活力ある豊かな地域社会を築くことを目的に活動している団体で、その和歌山県レベルの連合体である前記連絡協議会は、わが「NPOわかやま環境ネットワーク」の加盟団体のひとつ。小県和歌山の組織ながら全国3位の構成員数を有し、環境面でも生活に根ざしたパワフルで粘り強い活動に定評があります。 この生活学校が、いま一番力を入れて取り組んでいるのが「レジ袋減らし隊」の活動。スーパーなどで、マイバッグを手に提げたウサギが「レジ袋、使わないからハンコください」と言っているポスターを見かけたことはないでしょうか。レジ袋をひとつ断るごとに30マスある用紙にハンコをもらい、一杯になったら回収ボックスに入れる方法で、今年7月から12月までの半年で3000万枚のレジ袋を削減しようという取り組みです。
用紙が一杯になったからといって商品券をもらえるわけではありませんが、むしろそこに値打ちがあるのであって、たとえ無償であってもレジ袋を断るというシンボリックな行為を広げることから生活者の意識を変え、その次に控えるより困難な地球温暖化防止へ向けた行動を準備しようとする活動といえます。 7月から始めて9月の段階での全国の到達点が集計できたところですが、それによると和歌山県は62万4060枚を減らして全国トップ。二位が20万枚台と言いますから、まさにダントツです。不肖コジロー、日頃からこのグループの女性たちの「ど迫力」に圧倒され気味だったのでしたが、ま、なんたって全国一なのですから、それも無理なかったのだとあらためて思いました。(^_^;) この日の大会では、記念講演とパネルディスカッションを通じ、こうした到達点を確信に、さらに多くのスーパーや地方自治体を巻き込んだ運動に発展させてゆく方向が確認されました。もちろん、わがNPOわかやま環境ネットワーク=和歌山県地球温暖化防止活動推進センターも、できる限りの支援や協力を行っていくつもりです。 日本で使用されるレジ袋は年間実に305億枚。うち3000万枚を減らすという目標はささやかなものですが、これが成功すれば来年は3億枚、さらにその次の年には30億枚にチャレンジできるでしょう。こうして日本のレジ袋の1割が市民パワーで削減できればそれはすでに社会現象であって、あとは雪崩を打って変化する可能性があります。 世論を変える、社会を変える・・・とは、要するにこういうことなのだと思います。政治や経済の世界はずっと複雑ですが、原理は同じです。要は的を正確に絞って、可能なところから行動を開始することなのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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