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環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

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2007年12月31日
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カテゴリ:環境

 新年、あけましておめでとうございます…と、まずは型どおりの年賀状から。


  旧年中のご厚情、まことにありがとうございました。
 今年から、いよいよ京都議定書の第一約束期間に突入。昨年暮れにはこの約束期間後(2013年~)の温室効果ガス削減について国際交渉の方向を定めたバリロードマップも採択され、2009年末までの決着をめざし、生き残りをかけて人類の叡智がためされる2年が、今日この日から始まります。果たして、この国の環境市民運動は経済界のエゴを制することで世界の存続に貢献することができるでしょうか… まさに正念場の2年、ささやかではあれ自らに恥じることがないよう、全力を尽くしてゆく決意です。
 本年もよろしくお願い申し上げます。
   二〇〇八年 元旦


 以上は、3日前に書いて実際に送った年賀状の文面そのままだが、その翌朝30日の毎日新聞1面トップに注目すべき記事が掲載された。主見出しは「国分類し数値目標」、袖見出しに「政府が新基準提案へ」とあり、この二本並べた見出しにかぶせた冠見出しに「温室ガス削減」とある。

 これだけでは何のことかわかりにくいかも知れない。要約すれば、政府はこれまでバリ会議など京都議定書後の地球温暖化対策を話し合う国際交渉の場で、かたくなに拒んでいた温室効果ガス削減の数値目標について、設定する積極方針に転換、1月23日からスイスのスキーリゾート=ダボスで開かれる世界経済フォーラム年次会合で、福田首相がこれを表明するというのだ。先の見出しの「国分類し」は、先進国、新興国(中国・インドなどを想定)、発展途上国のグループ別に削減目標を検討という、これから日本が発信予定の新アイデアを指す。

 この記事にはソースが明示されていないこともあり(ひと昔前なら『消息通』などと書いたところだ)、全面的に信じるにはためらいもあるのだが、大毎日が一面トップで扱うからにはそれなりのウラは取れているのだろう。同紙三面には「サミット主導権狙う」「バリ会議批判受け転換」と見出しを打った補足記事もあり、方針転換に至った動機もたしかに説明されている。信憑性は相当高いと判断していいと思う。

 京都議定書第一約束期間はまさに今日、2008年1月1日から始まる5年間だ。だが周知のように、これは地球温暖化阻止にむけた最初のささやかな一歩に過ぎない。本当の人類の存続をかけた壮大な闘いはその後にやってくる。そこで問われるのは、果たして人類の英知が国家エゴの壁を乗り越えられるかだ。

 その試練にむけた助走はすでに始まっている。昨年末に開かれたバリ会議で採択されたロードマップは、その助走の期限を2009年末日に定めた。今日からきっかり2年だ。市民レベルの国境を越えた環境運動がこの短い時間に国家エゴ、そしてそれを規定する利益至上主義の資本の論理を超えられるか。人類の未来はその可能性にかけられている。先に紹介した不肖コジローの年賀状が言いたいこともこの一点に尽きる。

 今回の日本政府の方向転換は、バリ会議での大ブーイングがきっかけだそうだ。このままでは地球温暖化対策が最大のテーマとなる洞爺湖サミットをホスト国としてリードできない。数値目標設定に対する経団連などの抵抗は依然として強く先行きは波乱含みだが、ともあれバリに詰めかけた環境NGOなど世界の良識の批判が日本政府をして、このような政治判断をさせたということの意味は小さくない。客観状況の厳しさは変わらないが、まだ希望はあるのだ。

 この日本政府の方向転換が、後に振り返って、人類史に残る2年間の始まりを象徴する出来事だったと語り継がれるよう、今年2008年の一歩を踏み出したいと思う。この世界の存続のために、心ある世界の市民は手を結ぼう。

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最終更新日  2008年01月01日 01時02分44秒
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