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カテゴリ:笑左衛門 残日録
笑左衛門残日録 86 鯉のぼり ~鯉のぼり 雨にうたれて ぐだぐだに~ ~空に舞う 元気な鯉が うらやまし~ ~武家屋敷 競っているよな 鯉のぼり~ ~柳原 見下ろして見る 鯉のぼり ~ 神田柳原土手から見る武家屋敷の屋根屋根から 鯉のぼりが風に吹かれている、 ~柳原 見下ろして見る 鯉のぼり ~ いい季節だ 晴れ晴れする青空に恋が舞っている。 ~江戸っ子は五月(サツキ)の鯉の吹流し~ ~江戸っ子はね、口は悪いが、気性はさっぱりしていて、鯉のぼりが風に吹かれて泳いでいるように、腹にはこだわりがなくて、腹の中は空っぽの吹き流しだよなんて 云われますがね、お筆さん、その鯉の吹き流しが某(ソレガシ)にはできないのですよ、 今だに、奉行所の上司だった与力の斎藤様のいじめを忘れられずに根に持ってるんですからね、江戸っ子じゃありませんね~ ~笑左衛門様、わたくしなんぞは産まれた時に母上が、 「あら女児だったわ、不本意でございます、残念です!」 と言われましたのよ、 この世におぎゃあと、産まれた時に聞いたのが母の冷酷な言葉でございまして、 未だに恨んでおりますのよ、おほほほほ、お腹の中が空っぽだなんて、 鯉のぼりだって、無理しすぎちゃいませんかね、、さっ一杯どうぞ、、~ ~江戸っ子は五月(サツキ)の鯉の吹流しなんて申しますが、 江戸っ子は口先だけで意気地のねえっ奴だってという意味にも取れますわねえ~ ~そうでございますよ、あの空に舞う鯉のぼりの腹の中には何の意味もありゃあしませんよ、 ただ気持ちよく青空の中を泳いでいるだけでいいじゃありませんか ~そうですとも、なんにでもいちいち意味付けなんてしてたら面白くありませんわ、ただ空を漂っているだけで十分でございますよ、人生もそうでございますね~ 笑左衛門
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最終更新日
2024年04月11日 10時30分06秒
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