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カテゴリ:物語、童話、詩
僕は小学6年生です。でもいつも学校でいじめられています。なぜ、僕だけいじめられるんだ
ろうって、いつもこうすけは思っていました。いつも水をかけられたり、ノートがビリビリに 破れていたり、毎日が涙でいっぱいでした。でもいつも塾から家に帰るとお母さんがパートか ら帰ってきて、温かいスープを入れてくれます。こうすけはいつもそのスープで励まされてき ました。温かいお母さんの味がする。そしていつもお母さんは言っていました。 「こうすけ、絶対に私立中学入れてあげるからね。だから、こうすけ大丈夫だから安心して勉 強するんだよ」 とスープを飲みながら励ましてくれました。 お母さんが頑張ってるんだ。だから僕も負けない。こうすけはいつも夜遅くまで勉強していま した。 みんなが公立中学に進むけど、こうすけは私立中学を受けることになりました。 受験の日、お母さんはパートを休ませてもらって、こうすけと一緒に私立中学に行き ました。お母さんは言いました。 「こうすけ今まで頑張ってきたんだから絶対絶対大丈夫」 試験はすごく難しいものでした。こうすけはお母さんが塾に行かせてくれた事、そして私立中 学の受験料、それを払ってくれたお母さんの為に一生懸命受けました。 そして、合格発表の日が来ました。 こうすけとお母さんは受験番号を一生懸命探しました。 でも、そこにはこうすけの受験番号はありませんでした。 こうすけは、泣きました。お母さんは 「いいんだよ。こうすけ。こうすけは一生懸命頑張ったのは。お母さんが一番よく知ってるか ら公立中学に行っても、負けないでいるんだよ。」 涙ながらいいました。 そして、二人でとぼとぼと歩いて帰ってると 飛び跳ねて喜んでる子がいます。 「まさか補欠で受かってるとは思わなかったよお母さん。」 という声が聞こえてきました。 そうです。こうすけとお母さんは補欠合格の掲示板をみてなかったのです。 こうすけとお母さんは慌てて戻りました。 こうすけは、どうか受かっててと必死に思いました。 そして、補欠合格の掲示板を二人で見ました。 「お母さんあったよ。あったよ。」 お母さんは 「よかったー。よかったー。」 とまた泣き出してしまいました。 こうすけは 「お母さんありがとう。受かったのはお母さんのおかげだよ。」 そして、正式に合格通知が届きました。 その学校はいじめに対しては、いじめたものは厳しい処分があったの で、こうすけはいじめられず。楽しい中学生活を送りました。 「お母さん、ありがとう。」 今日も明るいテーブルには温かいお母さんの味のするスープが置かれています。 おわり。よろしければ人気blogランキン グへ © 2007 Shibata Agisa. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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この物語はみささんに励まされて作られました。励ましてくれてありがとう。みささん。
(2007.08.14 04:45:20)
きらり510さん
ありがとうございます。またよかったら寄って下さい。 (2007.08.14 19:23:50) |