「平清盛」を楽しむために・・・
NHKの大河ドラマ「平清盛」はまだ「平家物語」に入る前の導入部です。やれ汚いと知事が言ったとか天皇を王家と言うのはおかしいとか、かしましいですが、私は久しぶりに面白く見ています。白河法皇と鳥羽上皇そして璋子の三角関係を書いているのが、渡辺淳一の「天上紅蓮」です。そして、後白河法皇(平家を滅亡に追いやった)と建礼門院(平清盛の娘で安徳天皇の母)の秘めたる恋を書いているのが鳥越碧の「建礼門院徳子」両方とも読み応えがありますよ。ちなみに能の「小原御幸」は舟から助けられて、大原の寂光院に平家の菩提を弔いながら、わび住まいしている建礼門院の元に後白河法皇が尋ねてきて、平家滅亡の様子を語れと命令するという過酷な話です。