英会話はナニワ風で 4
ナニワ英語は立体的で絵になる。「ここから、そのホテルまでタクシーで何分ぐらい?」「タクシーの運転手さんに怒られるわ。そんな近いところ」若い女店員の情報は、まさに“情”に報いる・・・情報・・・そのものだ。そこに「怒る」というemotion まで込められている。絵になる英語はTIME誌からも学べる。7月30日のTIMEの48ページ。As an activist and a personality, Travolta is Teflon, Cruise is Velcro.東京人なら「活動家そしてタレントとしては、トラボルタはテフロンで、トムクルーズはヴェルクロ」と直訳する。大都会ではその方が・・・突き放した方が・・・好まれそうだ。しかし、大阪人の翻訳には、情が込められている。「トラボルタはサラサラ、トム・クルーズはベタベタ」と。ベルクロが剥がすときにベリベリという音のするマジックテープとイメージできるか。トラボルタは、ミュージカル「シカゴ」で主役をリチャード・ギアに譲る。後悔していない。ケロッとしている。トム・ハンクスに「グリーンマイル」を譲り、その代わり「パーフェクト・カップル」(Primary Colors)のクリントン役を演じる。ところが同じように church of Scientology(「幸福の科学」やS.G.と間違えられるが)の広告塔でありながら、トム・クルーズの方が役回りにはこだわるらしい。そして宗教的信念を押しつけるところがある。ベルクロ(ナイロン製の付着テープ。マジックテープ)とは、タイム記者もうまく表現したものだ。(続く) 浅草の薪能