懐かしの将棋ゲームを攻略しよう 第125回 Superlite Gold おてなみ拝見(3)
2001年にサクセスより販売されたSuperlite Gold おてなみ拝見は同名の人気アーケードゲームを家庭用ゲーム機に移植し、好評を博したものである。ただし、ソフトとして手に入るのは2000年の初代おてなみ拝見のみである。将棋を含む6種類のゲームで遊べるが、サクセスより1990年代に販売されたゲームの達人シリーズのノリといえるだろう。筆者はすでにLeve1からLevel3の相手は撃破して今回対戦するのはLevel4のKaori Tanakaである。アーケードゲームの将棋ゲームらしく、早指志向でサクサク終わるのが心地よい。前回まではこちら先手:私後手:Kaori Tanaka▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲2四歩 △同 歩▲7六歩 △8四飛 ▲6六角 △3四飛 ▲4八銀 (第1図)第1図までの手順は第86回と同じ。相掛り調の出だしから▲7八金も飛車先交換も保留する形でアマ間ではまれに指されている戦法。▲6六角からは 飛車を本譜のように34、または54、64、74、94とするが飛車は捕まりそうでなかなか捕まらない。あまり深追いすると形を乱され、かえって先手不利になることもあるので注意が必要。後手からはいざとなると飛車角交換もある。第1図(▲4八銀まで)第1図より△4四歩 第1図より早指し2段森田将棋では△3二銀とする。→参考第86回 後手としてはこちらの手の方がいい。△4四歩は飛車の動きを制約してしまい損な手である。▲4六歩 △6二銀 ▲4七銀 △5二金左 ▲5六銀 △4一玉▲4八飛 △2五歩 ▲4五歩 △同 歩 ▲同 銀 △9四飛 (第2図)第2図(△9四飛まで)第2図より▲9六歩 ここでは▲2三歩で先手勝勢だった。したがって第2図直前の△9四飛が疑問手で△2四飛のほうがよかった。△2六歩 ▲3八金 △2四飛 ▲3六銀 △4二歩▲2五歩 △5四飛 ▲4五銀 △1四飛 ▲1六歩 △5一金寄▲1五歩 △9四飛 ▲9五歩 △7四飛 ▲7五歩 △8四飛▲8八飛 (第3図)第3図(▲8八飛まで)第3図より△3二銀 ここは△3四歩として角交換すべきところだった。先手は6七の地点にキズができるため、戦いにくくなるからだ。▲7八銀 △4三銀 ▲7七銀 △6四歩▲7六銀 △6三銀 ▲9七桂 △2七歩成 ▲同 金 △8六歩▲同 歩 △5四歩 ▲8五歩 △8三飛 ▲8四歩 △8二飛▲8三歩成 △6二飛 ▲8二歩 △6五歩 ▲7七角 △2八歩▲同 金 △6一飛 ▲8一歩成 △同 飛 ▲8二と △6一飛▲8三飛成 △6四銀 ▲9一と △同 飛 ▲8二龍 △6一飛▲4四歩 △3四歩 ▲7八金 △6六歩 ▲同 角 △5五歩▲4三歩成 △同 金 ▲2四香 △8一歩 (第4図)第4図(△8一歩まで)第4図より▲9三龍 この手は緩手。平凡に▲7二龍とした方が明快だった。△6二金には▲6一龍 △同金 に▲2二香成と角をとって先手勝勢。→参考1図参考1図(▲2二香成まで)本譜に戻り、△9三龍以下△6五歩▲7七角 △3三角 ▲2一香成 △5二玉 ▲2二銀 △1二香▲1一成香 △2二角 ▲1二成香 △3一角 ▲2一成香 △6二金▲3一成香 △同 飛 ▲4四歩 △5三金寄 ▲5四香 △4七銀▲5三香成 △同 金 ▲9二龍 △8二香 ▲8三歩 △2六香▲1八金 △2九香成 ▲4三歩成 △同 歩 ▲8二歩成 △同 歩▲同 龍 △6二桂 ▲5四香 △2七歩 ▲5三香成 △同 銀▲6五銀 △2八歩成 ▲6九玉 △6四歩 ▲5四銀右 △6五歩▲6三金 △4一玉 ▲7一龍 △5一銀 ▲5二角 △3二玉▲4三角成 △2二玉 ▲5五角 △4四歩 ▲5三銀成 △1九と▲4四角 △3三香 ▲2四銀 △6八香 ▲同 玉 △5八銀成▲同 玉 △2一飛 ▲3三角成 △1二玉 ▲2三銀打 △同 飛▲同銀成まで157手で先手の勝ち Level4 の相手までは順調にクリアし、次回挑むのはLevel5の Megumi Koenjiだ。