懐かしの将棋ゲームを攻略しよう:第127回 羽生名人のおもしろ将棋(2)
羽生善治九段が名人を含むタイトル6冠の時代の1995年にトミーより発売されたスーパーファミコン将棋ソフト、羽生名人のおもしろ将棋だが、4つあるレベルの一番下の入門レベルでも結構苦戦していて、前回(126回)での勝利が6戦目にして初勝利。第7戦目の今回は前回とは戦法を変えてみたい。先手:私後手:入門▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲4五角 △6二銀▲3四角 △3二金 ▲6六歩 △4一玉 ▲8八飛 △8四歩▲8六歩 △5二金 ▲5六角 △3三銀 ▲7七桂 △4四歩▲8五歩 △同 歩 ▲8三歩 △7二飛 ▲8五飛 △7一銀▲8八飛 (第1図)第1図までは3手目に▲2二角成とする急戦角換わりからの▲4五角の筋違い角戦法。ネットでは必ず1度はお目にかかるほどよく指されている戦法だ。これに対し後手は意外にも△6二銀~△3二金とよくある形に持ってきた。先手は▲8八飛と向かい飛車にしてみる。▲5六角~▲8三歩は筋違い角にはよく現れる手筋。第1図の直前の▲8八飛はやや弱気な手だったのだが。。。第1図(▲8八飛まで)第1図より△8二飛 ここからの△8二飛が謎の手。飛車を簡単に取られてしまった。当時のコンピューターは相手の手に合わせようと駒を動かす傾向があるのだが、先手の▲8八飛に相応する▲8二飛と合わせてしまったのだろう。これがいわゆる水平線効果なのか? 第1図での最善手は△7四歩と角道を止める手。これならまだ後手も戦えた。▲同歩成 △6二銀 ▲8一と △8七歩▲同 飛 △3一玉 ▲9一と △2二玉 ▲8一飛成 △7四角▲同 角 △同 歩 ▲8四歩 △2四歩 ▲8三歩成 △9四歩(第2図)第2図(△9四歩まで)第2図より▲7二と 第2図では▲2三香と打ち、△同玉には▲2一飛成、△同金には▲4一角とすればより簡単だった。本譜に戻り▲7二と以下△5一銀 ▲6一と △4二銀上 ▲3六香 △9五歩▲3三香成 △同 銀 ▲5一と △4二金右 ▲4一と △5二金▲3一銀 △2三玉 ▲4二と △同 銀 ▲同銀成 △同金右▲2一龍 △2二銀 ▲3五桂 △3三玉 ▲5一銀 △3一金▲同 龍 △同 銀 ▲4二銀成 △5八香 ▲同 玉 △3二銀▲同成銀 △3四玉 ▲3三飛 △2五玉 ▲2三飛成 △6七角▲同 玉 △6八飛 ▲同 玉 △4五歩 ▲2六金まで83手で先手の私の勝ち次回も戦法を変えてどう指すか試してみたい。