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テーマ:将棋について(1324)
カテゴリ:将棋
1997年に発売されたAI将棋2 DELUXE (以下AI2DX)は、棋譜を読み込んで途中の局面から指し継ぐことができたため、スーパーファミコンでもプレイステーションでも記録された棋譜さえ入力してしまえばAI将棋に指し継がせせてレベルアップした将棋が楽しめる。もうひとつ面白い機能がヒント三択機能。ヒントのボタンを押すと候補手が3つカラーの矢印で表示される。この2つの機能のおかげで、同じ手の繰り返しになりがちな将棋ソフトの対局に楽しみが増えたのである。
今回はそのヒント機能を紹介する。 初手より ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △1四歩 ▲1六歩 △3四歩 ▲9六歩 △4四角 ▲2八飛 △2二銀 ▲7八銀 △8五歩 ▲6八玉 △3三角 ▲3八銀 △7二銀 ▲5九玉 (第1図) 第1図までは相掛りの出だしで後手が△8五歩を保留し、先に△3二金とした形、△3二金に対し、▲7六歩として角換わりを催促する実践例が多いが、▲2四歩と飛車先を交換するのも一局の将棋で私が将棋倶楽部24で遭遇するのはこの形が多い。23手目からAI将棋のレベル3に引き継がせたのだがなんと玉を5九に戻してしまった。将棋ソフトでは自分の得意な形に組みなおしてしまうというのはよくあることで、なかなか想定したように指してもらえないこともある。さてここでヒント機能を表示させてみる。 第1図(▲5九玉まで) ヒントで表示されたのは ①9四歩 ②5五角 ③8六歩 このうち△9四歩と△8六歩は激指13でも水匠5/やねうら王V7でも上位候補である。なのでこのいずれかを選ぶのが無難なのだろう。3つのうちの1手は悪手または疑問手であるとのことで注意が必要である。つまりAI将棋的には②の△5五角は疑問手扱いということである。さて、ここから疑問手である△5五角以下を後手を森田和郎の最強将棋V9のレベル1、先手をAI将棋DXのレベル3で指し継がせてみる。 △5五角 ▲9七角 △5二金 ▲5八金右 △3三銀 ▲6八玉 △4一玉 ▲7九玉 △7四歩 ▲6八金上 △7三銀 ▲8八玉 △6四銀 ▲5六歩 △4四角 ▲4六歩 △5四歩 ▲4五歩 △6二角 ▲6六歩 △9四歩 ▲4四歩 △同 歩 ▲4七銀 △9五歩 ▲7九玉 △9六歩 ▲8八角 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲7六歩 △4五歩 ▲6七金右 △3五角 ▲7七金寄 △8二飛 ▲3六銀 △1三角 ▲4八飛 △4四銀 ▲6五歩 △9七歩成 ▲同 香 △同香成 ▲同 角 △9六歩 ▲8三歩 △同 飛 ▲8七香 △9七歩成 ▲8三香成 △5七角打 ▲6四歩 △4八角成 ▲4六歩 △5九飛 ▲6九銀打 △6五香 ▲6一飛 △5一金 ▲同飛成 △同 玉 ▲9七桂 △6八香成 ▲8八玉 △7八成香 ▲同 玉 △6九飛成 ▲8七玉 △8八飛 ▲同 玉 △9九銀 ▲8七玉 △8九龍 ▲9六玉 △9五歩 ▲同 玉 △9四歩 ▲同 玉 △8四金 ▲同成香 △同 馬 まで106手で森田最強V9レベル1の勝ち ということで悪いといってもちょっと損な手程度であったらしい。局面によってはそうはいかないかもしれない。このヒント機能結構楽しめそうである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.17 21:24:40
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