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2008年12月22日
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カテゴリ:漢詩 日記
              じょや     さく    こうせき 
      除夜の作   高適 作

       りょかん  かんとう ひとり ねむ      かくしん なにごと  うたた せいぜん
    旅館の寒燈  独り眠らず。 客心  何事ぞ転 悽然。 

      こきょう こんや せんり   おも      そうびん みょうちょう また いちねん
    故郷 今夜千里を思う。  霜鬢  明朝  復 一年。    

           詩文説明
旅先の宿に泊まったが、寒々とした灯火のもと、いろいろなことを思い出してなかなか寝付かれない。正月を前にしての今夜(大晦日)、故郷では遠く離れた旅先の私の事を、家族の者たちがどうしているだろうかと、心配してることであろうと、あれやこれやと浮かんでくるので増す々寝付かれない。夜が明けるとこの白髪の老いにまた一つ歳が増すのである。

除夜作

(イラストは高適)        左は高適は遠くを見つめ、故郷を偲び、愁いに沈んでりところ(漓江と合成画)

旅の身で大晦日を迎える。これは人生の晩年に差しかかる年齢になっていれば、その愁いはひとしお。

寒々しい旅籠の灯の下で、じっと愁いに沈む作者の姿が思い浮かばれます。一つ年をとり、鬢の白毛が増える、というのは、正月が来て齢をとる「中国は数え年。日本では昭和25年から満年齢となったようです」。一夜明ければまた一つ年を取ると思えば、憂いも迫って来る。 
   
  作者・ 高適   
盛唐の詩人。河北省滄州渤海の人。生没については696年とか707年とか有り、定かでなく、没年は永泰元年(765)とある。字は達夫、又仲武ともいい、磊落で物事にこだわらず、任侠肌で若い頃は博徒と交わる。いろいろ官職を歴任刑部侍朗(司法次官)となる。血気盛んなため、宰相に憎まれ左遷させられた事も有る。50歳になってから詩に励み、たちまち一流になったという。辺塞の征戦を主題とした作品が多く辺塞詩人と称された。

除夜作
除夜作
                  【桂林・漓江下り】 除夜作
平成20年も、もうすぐ終り、21年の牛に乗って只今正月に向かって肅々と進行中、又一年宜しくお願い致します。 
右は、北京の、「い和園」。






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最終更新日  2008年12月23日 19時48分40秒
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