京の祭り ~祗園祭 その2
祗園祭直前企画、第2弾! 今回は「ご利益でみる山鉾」について。32基ある山鉾。それぞれにいろんな“ご利益”があります。その中で3つをピックアップ。願いが、かないますように~!~ * ~ * ~ * ~■ お願いするなら、この山鉾!* この恋、実りますように! ~保昌山(ほうしょうやま)【由 来】源頼光と供に大江山で酒呑童子を退治した武将、丹後守(たんごのかみ)平井保昌(やすまさ)と平安朝きっての歌人和泉式部の恋物語に題材をとった山。保昌が式部の為に紫宸殿の紅梅を手折る姿を表現している。日本古来の神話や伝説、能、中国の故事などに題材をとったものが多いので、恋物語に由来するのは、ちょっと異色。14~16日の3日間だけの“縁結び”のお守りは人気!【住 所】下京区東洞院通松原上ル【ご利益】縁結び【お守り】ちまき 600円(護符付)、お守り結び 300円、和泉式部匂袋 700円 ほか* めざせ、セレブ!? ~鯉山(こいやま) 【由 来】ご神体は、1m超にもなる鯉。中国は黄河の龍門の滝を登った鯉は竜になるという“登竜門”の伝説に由来している。鯉山の前懸(まえかけ)・胴懸・水引・見送は16世紀のベルギー製タペストリーで、古代ギリシャの叙事詩『イーリアス』の一場面を描いている。国の重要文化財に指定されている貴重なもの。一見の価値アリ!【住 所】中京区室町通六角下ル【ご利益】開運出世【お守り】ちまき 500円(絵馬付き)、登竜門御守り 300円 ほか鯉山のミニ提灯。たくさんつないでみたい!灯りは、つけられへんねんけど…* 聖徳太子にあやかりたい!? ~太子山(たいしやま)【由 来】少年時代の聖徳太子がご神体で、四天王寺建立にあたり良い木材を求め自ら山中に入ったという伝説に由来している。真木に松ではなく杉を使っているのが特徴。宵山では、杉・知恵のお守りが授与される。浴衣姿の子ども達が山の前で歌う、「聖徳太子、知恵のお守りは、これより出ます。ご信心の御方さまは受けてお帰りなされましょう」の“お守り授け歌”が祭りの雰囲気を盛り上げます。【住 所】下京区油小路通仏光寺下ル【ご利益】知恵、身代わり【お守り】ちまき 500円、知恵の御守 500円 ほか■ キーワードで見る祗園祭 ~縄がらみエビ、雄チョウ、雌チョウ、鶴、亀――。これらは、山鉾を組み立てる「縄がらみ」の縄目や結び方の名前。10日から鉾を組み立てる「鉾建て」が始まった。高さ20メートルを超え、重さは5~12トンにもなる鉾は、釘を一切使わない「縄がらみ」という伝統手法で組み立てる。きっちりと丁寧にかけられた縄目は幾何学的で美しい。鉾が完成すれば懸想品で隠れてしまう部分なのに、細部にもこだわることに職人の誇りと遊び心を感じる。山鉾は3日間かけて組み立てられ、14日には32基が都大路に勢揃いする。「山鉾の位置&巡行コースMAP」は >>コチラ~ * ~ * ~ * ~「縄がらみ」の縄目や結び方にも名前があるとは今回調べていて初めて知りました。うん、確かにエビや蝶々に見えます、見えます! なかなか見られない光景だと思うので、機会があればぜひ見てください。(@くみ)もっと詳しくは、別ブログ「みうみう○○太町(みうみうまるまるふとるまち)」で連載中! よかったら、見てくださいね~。