豊饒の月をみながら　　　　　　　　　　　　　　　　　　～やるなら今なんじゃないの？・・・俺！～

　　　　根性娘が迷いに迷っている

　　　　私立高校、まさかの一番上のコースで合格

　　　　ここには、去年の絶対王者とブータレ君が通っている

　　　　この２人は中３の最後偏差値　６９　と　６５

　　　　正直、根性娘は行く高校がないという状態で入塾してきた

　　　　定期テストも　えらい状態

　　　　でも、１年の頃から、うちの塾が大好きで

　　　　僕に何度も怒られながら

　　　　たくさんの講師や生徒と仲良くなり

　　　　塾の空気の中心でいてくれた

　　　　成績も少しずつ上がってきた

　　　　定期テストでは４００点目前まで来た

　　　　でも、実力テスト、模試の成績はサッパリだった

　　　　それでも、最近少しずつ点が伸びつつあった

　　　　行きたい県立高校には

　　　　のるかそるかの大勝負

　　　　その勝負をかけるかも

　　　　私立の結果を見て

　　　　そうお母さんと話し合った

　　　　その結果が

　　　　こちらの予想を上回った

　　　　正直に言うと

　　　　僕はひょっとしたらひょっとしてと思っていた

　　　　ただ、僕の予想と違ったのは

　　　　根性娘がこの私立に心が動き始めたということだった

　　　　ここをとれば、大手を振って県立に願書を出せる

　　　　そう思っていたのに

　　　　蓋を開けたら、その学校で勉強してみたい

　　　　そんな思いが芽生えたらようだ

　　　　その迷いの源は大学進学だ

　　　　この学校は、本当に面倒見が良い

　　　　地域でも評判がグングン上がっている

　　　　僕は自分の生徒達には

　　　　いい３年間を過ごして欲しいので

　　　　この高校は受験するよう薦めている

　　　　根性娘の場合は

　　　　ひっかかりで受かった

　　　　このコースについていけるか

　　　　その心配もあるようだ

　　　　高校３年間、勉強漬けだ

　　　　部活も出来ない

　　　　部活はやらなくてもいい

　　　　まさか、根性娘からその台詞が出てくるとは

　　　　僕も正直迷っている

　　　　もちろん、行きたい県立も

　　　　受かるかどうかは分からない

　　　　ただ、茨城の場合

　　　　県立に受かって、そこに行かないは

　　　　明文化されていないが、暗黙のルールでなしだ

　　　　いろんな人に相談中

　　　　そんな中、絶対王者と話が出来た

　　　　塾内での交流は皆無だが

　　　　根性娘の合格を喜んでくれた

　　　　そして、あの子ならやっていけますよ

　　　　そう言ってくれた

　　　　アホ高３のことも心配してくれていた

　　　　やさしいなぁ

　　　　うれしいなぁ

　　　　明日、根性娘の母と面談

　　　　今まで、何回面談をやってきただろう

　　　　中学時代、最後の面談かも知れないな

　　　　僕の考え、いまだまとまらず