花見中止
ここ宮城にも桜開花の便りが聞こえてくるようになりました。仙台も来週には開花するようです。東日本大地震でシュントなってしまって、気を建て直しに桜の咲くころには元気になれるかな、と思うときもあったのですが、いぜん、不安、重苦しい気分からはまだ抜け出せないところです。小さなことでしたが、昨日会社の中の会議で、今年の社内の花見は中止しようと確認したところです。様々な事業、行事が中止となっていますが、都会や被災から離れたところでは少しずつ是非例年のイベントを実行してもらいたいなと思うものです。
今日は仕事の打合せ、被災した従業員のお宅の見舞いに亘理、山元の県南地域に行って来ました。東部自動車道の海側に災害した姿を車を走りながら横目にして、亘理の鳥の海まで行ってきました。Kさんのお宅は鳥の海の漁港から1.2kmほどの場所。住宅は残ったいますが、1階鴨居の上まで津波が上がってきて、彼は家族と今日も片付け作業でした。とはいえ、どこから手をつけていいのか、家の前の道路も様々なものでごちゃごちゃで、これを片付けないと家の片付けも難しいようだ。何時になったら片付くのか?と言いながら、捜索が終わらないことには片付けには手が回らないなと諦めというか、達観しています。
捜索は自衛隊、米軍、消防の方々が中心に必死で行っていますが、あまりに捜索範囲が広いので、行方不明者の数に見合う人はもっともっといればいいとは思うのです。これ以上の捜索隊増員は難しい、条件がそろわないないか。
Kさん宅を探すところ。この道を塞ぐ大量の残骸、津波に流されてきたものを誰が、何時片付けてくれるのか。この路地の入り口の家では大勢の人が家と道を片付けていました。奥に進むともう手をつけられない状態。この周辺の家は津波にあっても、破壊されていはいないので、片付けた後にはまたここで再度生活が始まる。避難所から通いながら残った住宅を少しずつ片付けている。
ここで必要なのはマンパワーです。人手ですね。
公共交通、社会インフラの復興、工場、倉庫等の再興に向けて急ピッチで作業は行われています。しかし、一方手がついていない場所、土地も呆然とするほど残されています。