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英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

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2005/08/13
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カテゴリ:70年代男性ソロ

  1. The Walrus And The Carpenter (Lewis Carroll/Donovan Leitch)
  2. Jabberwocky (Lewis Carroll/Donovan Leitch)
  3. The Seller Of Stars (Thora Stowell/Donovan Leitch)
  4. Lost Time (Ffrida Wolfe/Donovan Leitch)
  5. The Little White Road (Thora Stowell/Donovan Leitch)
  6. The Star (Anon/Donovan Leitch)
  7. Coulter’s Candy (Anon/Donovan Leitch)
  8. The Road (Lucy Diamond/Donovan Leitch)
  9. Things To Wear (Agnes Grozier/Donovan Leitch)
  10. The Owl And The Pussycat (Edward Lear/Donovan Leitch)
  11. Homesickness (Donovan Leitch)
  12. Fishes In Love (Donovan Leitch)
  13. Mr Wind (Donovan Leitch)
  14. Wynken Blynken And Nod (Eugene Field/Donovan Leitch)
  15. Celia Of The Seals (Donovan Leitch)
  16. The Pee Song (Donovan Leitch)
  17. The Voyage Of The Moon (Donovan Leitch)
  18. The Unicorn (Donovan Leitch)
  19. Lord Of The Dance (Sydney Carter)
  20. Little Ben (Donovan Leitch)
  21. Can Ye Dance (Donovan Leitch)
  22. In An Old Fasioned Picture Book (Donovan Leitch)
  23. The Song Of Wandering Aengus (W. B. Yeats/Donovan Leitch)
  24. A Funny Man Natalie Joan/Donovan Leitch)
  25. Lord Of The Reedy River (Donovan Leitch)
  26. Henry Martin (Scotland/Child#250)
  27. Queen Mab (Thomas Hood/Trad)
  28. La Moora (Donovan Leitch)


Donovan

Mary
fiddle
Mike Thomson
b, organ
Danny Thompson
concert bass fiddle
John Carr
ds
Julian & his sisters, also Smudge, Rod & Mick, Cynthia
vo
and other friends for their help

 ルイス・キャロル、ウィリアム・バトラー・イェーツなどが書いた子ども向けの詩にドノヴァンがメロディを付けた曲と自作曲、少々のカバー(トラッド含む)で構成される大作。
 レコード時代は2枚組で発表されましたが、CDでは1枚。収録曲数は多いものの、3分以上の曲は1、15、17、22、23、26の6曲だけなのでトータルタイムは約74分となっています。

 ちびっ子の歌声や笑い声、ヘリウム加工したような変な声なんかが入っていて、小学校低学年の子どもたちが先生の弾くオルガンの周りで歌っているかのよう。
 ドノヴァンは絵本を読み聞かせるように歌っていることが多く、時にはかつてのヒッピーサイケな面が登場することもあるけれど、ここでのパフォーマンスは実にお父さんっぽい。
 そう、基本的にはとてもかわいくて落ち着きのある演唱なんだけど、一部ではどこか不気味で深遠な部分も内包しています。

 一見メルヘンなパトリックによるジャケも、よく見れば胴体がやたら肥大しているウサギとアザラシ、ドノヴァンの左膝の近くに入る赤いハートの顔をした生き物(猿?)等々…。
 純粋で毒気のない優等生的な演奏では済んでいないことを、このジャケは暗示しているようです。

 日本の童謡に寒気を覚える内容のものが少なからずあるように、ここで取り上げられている詩にもそういったものがあるかもしれないなあ。
 そういや唯一のトラッド26は商船を襲い、その船の乗組員を溺死させる海賊が主人公だし(このバラッドは実話を基にしていると言われる)、わざわざ犯罪ソングを選ぶところにもドノヴァンのこだわりが感じられます。
 この曲であることに深い意味はないのかもしれませんが、お子様仕様の曲はほかにいくらでもあるだろうに。
 それとも、ほっかむりして唐草模様の風呂敷を背負った泥棒が一部でアイドル的な人気を博しているような感じで、向こうの子どもにとっても賊は格好のネタなのかもしれないです。

 実はドノヴァンも王道後回しの法則に当てはまっていた人で、買うようになったのはここ2~3年のこと。
 これはおととしの2月に買ったのだけど、不気味かわいいとこが肌に合って今のところ所有している8枚の中では最もよく聴いています。
 27の旋律は大好きな“ラグルタグル・ジプシーズ”でもあることだしね。






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Last updated  2006/11/09 07:40:00 PM
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