カテゴリ:70年代男女混合グループ
名前が似ているからってだけでフォックス→ミスター・フォックスか…。我ながらくだらない。くだらなすぎる。この調子だと次はミスター・ビッグあたりが出てくるんだろうなあ。いやジャンル違うから出さないけどさ。 今年の3月末にセカンドとの2イン1の形で売っていたのをゲットしたもので、トランスアトランティック・レーベルお得意のロゴマーク邪魔ですよ仕様ジャケになってます。 今回レビューするのはデビュー作で、上のジャケだと左の灰色のほう。 ミスター・フォックスの特徴は、いい意味での中途半端さがたっぷり詰まっているところかなあ。 1つめ、キャロル・ペグの歌声が60年代前半の女性フォーキー風味だ。太くて年齢不詳でオールドタイミーなとこがツボ。まず最初に思い出したのがアリス・スチュアート(#11)なんだもんね。 2つめ、もう1人のシンガー、ボブ・ペグが半笑いにして半泣きだ。そりゃもうスプリガンズ・オブ・トルガス(#43)のリック・トーマスとタッグを組ませたら、最強のトホホ声男性デュオが完成するってなもんで。声質も似てるし…。 3つめ、フィドルが不協和音ギリギリだ。だけど決して耳障りではないのだから得してる。 4つめ、編成がニクいぞ。ギターがいない、ベーシストいるのに専任チェリストもいる。しかしとどめは夫ペグのterrapinしかないよね。亀を使ってどうするってんだよー。…と不思議に思っていたら、どうやらテラピンという名称を持つギターが存在するらしいっす。 5つめ、エレクトリックフォークなのか古楽ロックなのかどっちつかずだ。弦楽器の音が妙に平たいところに古楽色を感じたし、木管の持続音やメロディオンからもそれらしい雰囲気は感じるのだけど、この楽器編成で古楽というのは違うような気がするしねえ。タイトル曲の怪しげな旋律は後期のビートルズがやっても違和感なさそうで、いやまったく。 ホイッスルがかわいく鳴っているかと思えば暴力的なエレキギターが飛び出してくるし、もうあれだ、ストーン・エンジェルとトゥリーズとアルビオン・カントリー・バンドをごちゃ混ぜにしたような音楽だ。 6つめ、作者クレジットが謎めいているぞ。3と7はいかにも民謡なタイトルだけどそうではないし、謎だらけでごわす。 しかし何度も言うように、そんなどっちらけ加減がたまらん魅力なのですよ。こうして抜き出してみると方向性はバラバラなようだけど、トータルとしてはよくまとまっているしね。 ウェブ上からジャケ画像ちょっぱろうと探してたら、飼っていたU^ェ^Uにそっくりな犬コロ見つけちゃった。かなり似てるので記念に載せとく(いつもながら著作権無視の罪人ですね私)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/09 07:23:46 PM
コメント(0) | コメントを書く
[70年代男女混合グループ] カテゴリの最新記事
|
|