カテゴリ:90年代男性ソロ
デ・ダナンの核の1人、フランキー・ギャヴィンが91年1月31日にフランスで行なったライブの模様を収録したもの。 1200人を前にしてフランキー、アーティ・マッグリン、エイダン・カフィの3人が気分良くスイングしています。 CDの背中ではフランキー単独クレジットですが、ジャケでは3人とも載っているので、「○×とその他」みたいな扱いではないのでしょう。でも写真はフランキーのみ、作曲面においても中心となっていたようで、中途半端な“私がリーダー”ぶりだなあ。 バイオリンとフルートという、系統のまったく違った楽器を両方とも高レベルでこなすのが感心するとこで、パイプ奏者がホイッスルも兼任しているパターンや、ギタリストがブズーキやマンドリンもやるパターンはこれまでにも見られたけど、バイオリン兼フルートというのは、私の経験上はこの人が初めてな気がします。 アイルランドってマルチプレーヤーが多いイメージだけど、バイオリンもフルートも我が強い楽器って感じで、バンド内でもバイオリンとフルートは必ず別の人が担当しているというかね。 ジグ、リール・ホーンパイプといったダンス曲を中心に休憩する間もなく繰り広げています。曲数は多いけど長くても5分行ってないのでトータルは1時間ちょい。 速すぎず遅すぎずのちょうどいいスピードで、汗飛ばし系の超高速メドレーはやってません。キャパこそ1200と多いけど、飲みつつ鑑賞しつつ時には演奏に参加しつつ、みたいな場所でやるのも似合いそうです。パブとかね。 お客の反応もぬくもっていて、会場はパリだけどもケルト音楽ってのはどこで出してもお帰りなさいって言われるものなのかもしれんなあ。ケルト≒郷愁というのはフランス人とて例外じゃなさそうです。 名簿トップなだけあってバイオリンとフルートが主人公の時間はたくさん。 しかし。アコーディオンも負けず劣らず華やかな楽器、アーティもこの世界では重鎮。 よって、蛇腹がピロピロ鳴っている箇所もいくつかあります。しかしギターは堅実すぎて下手に前へ出すと逆に目立ちすぎてしまう楽器だからか、ソロパートは前2者に比べたら少なめ。 通してずーっとインスト、後半でちらっと歌っていますが気分が乗ってきたので流れで歌ってみました、あるいは声も楽器の一部だよ的な軽いものでほんの数秒のみの登場、あとは人声が出るといえば演奏しながらの「よっ」「そりゃ」「ほいさっ」といった掛け声程度。 この掛け声のあるなしで楽しさに差が出まくるってもので、これと興奮した観客の一瞬スクリームが入るとばっちりですな。演奏する側も聴く側も、心の底から楽しんでるってことがわかるよね。 地味めなアルバムだけど、この手の音楽のライブ音源ってやっぱいいな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/08 05:25:35 PM
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