カテゴリ:90年代男性ソロ
今年還暦を迎えるバリー・ドランスフィールドの96年のソロ。 私の周りだけかもしれないけどこの人のソロって入手困難なんだよね。 これ以外に持っているものといえば、兄のロビン・ドランスフィールドとの演奏をまとめた2枚組だけ。 だからお店に置いてあるのを発見した時は「誰にも渡さん!これは私が買うのだ!」と大急ぎで買い物籠に入れましたさ。 セッション参加の多い人だから演奏そのものを聴いたことはありました。 でも本格的な出会いはアシュレイ・ハッチングス、リチャード・トンプソン、ジョン・カークパトリック、デイヴ・マタックスと一緒に作った72年の「モリス・オン」です。 たちまち彼のフィドルと歌声の虜になっちゃって。 とくに歌声ね。 長髪だし顔は濃いし、ハード・ロックのバンドで頭をブンブン振っててもおかしくない見た目のにそのお歌といったら。 何この爽やかさは!? 高音部なんてウェストコーストみたいだ! それから四半世紀近くが経過し、風貌はようやく脱ハードロッカーでごく普通の灰髪の中年男性になりました。 フィドル以外にチェロも弾いていて、それからギターも。 彼の弾くフィドルはそんなに重さは強調していなくて、どちらかといえば軽やか。 歌声はさすがに20代の頃よりハリツヤは若干落ちてるけども、五十路目前ってことを考えれば伸びやかだし若々しい美声です。 トラッドを中心に15曲を収録、アイルランド音楽にもこだわりがあるようでかの地ゆかりの曲もあります。 一部でバウロンも使っていることだしね。 4はいろんなタイトルで知られているけど、“ラグル・タグル・ジプシー”のタイトルが有名なんじゃないかな。 “ラグル~”はプランクシティやカルロス・ヌニェスがやっていたし、“ジプシー・カウンテス”のタイトルではジャッキー・マクシーズ・ペンタングルがやっていたよね。 そしてラストの15も大人気の曲で、アイルランドの盲目ハーパーが初めて作った曲。 繊細な音像がぐっとくるなあ… 数人のお手伝いメンバーのうち、一時リンディスファーンに在籍していたケニー・クラドックが活躍。 プロデュースを担当しマスタリングとミキシングも。 残念なことに2002年に亡くなってます… 彼のネームバリューに惹かれて買ったのも大きいですが、収録曲に惹かれたのももちろんあり。 1、4、11、14、15は無条件で手を出してしまうほどのお気に入りソングだし、マーティン・カーシーの演唱で知った7も大好き。 それでお手頃価格と来れば見逃すはずはないのです。 公式サイト <今日の私> 誕生日プレゼントにテディベアをいただきました! 足の裏に誕生日が入ってるんだよ。 メタルラックにしがみつかせておきました。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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