カテゴリ:70年代女性ソロ
*: previously unreleased recording +: previously very rare recording
シャーリー・コリンズの4枚組も今回でやっと終了。 大好きなシャーリーといえど、ここまでの道のりは長かったな~。 録音期間は77年から82年となってます。 アイリス・ビショップのコンサーティーナをバックに歌う最後の“ロスト・イン・ア・ウッド”は表記なしなのでいつの録音かはわかりません。 20のみ声質が明らかに他と違ってるからこれだけは最近の録音かもしれませんな。 古楽な日々だったディスク3とかぶってる参加者も数名いますが、もうかなりコンテンポラリー化が進んでますね。 トラッドじゃない曲がポツポツあるのも特徴で、音作りは全体的にモダン。 たとえドリー・コリンズのポータティブ・オルガンがレトロなおもちゃみたく鳴っていても、リコーダーやカートゥル、コルネットといった古楽器が吹き鳴らされてもまぎれもなく現代音楽なんですね。 まあ現代といっても80年前後だし、彼女にしてはモダンってだけで視野を広げればちっともモダンじゃないのかもしれないんだけども。 サウンドは新しくなってますが歌ってるのは天下のベテラン民謡歌手シャーリー。 90年代のアルビオン・バンドみたく違和感を覚えるほどにモダン化はしてません。 録音技術は格段に進歩していてもやっていることは基本的には変わらないからなのかな。 30年近くずーっと歌声が変わらないのもすごいよね。 40代を迎えても娘時代と同様に楚々としていて朴訥なシンプルな歌。 飾り気なしのさらっとした綺麗なシンギングです。 レア音源の多さでいえばディスク4が断トツ。 全20曲中既出音源は9曲で残り11曲は未発表音源とか“超貴重な”音源。 中でも5は2人のソプラノシンガー、ご存知ペンタングルのバート・ヤンシュのギター、マーティン・ジェンキンス(ダンドゥ・シャフトにいた人)のフィドル、再編ペンタングルに参加していたナイジェル・ポートマン・スミスのベース、王立音楽院で古楽を学んだグリフォンの2人、ブライアン・ガランドとリチャード・ハーヴェイが参加という素敵な組み合わせですよ! 本当にシャーリーを追いかければ英国トラッド界の皆さんがかなりの数攻略できてしまうんじゃないかと思うほどだよね。 ピーター・ベラミーと無伴奏デュエットする12も代表的民謡歌手の心を存分に楽しめることだし。 12以外にもデュエット曲はあって、思うにシャーリーは無駄に前へ出ようとするシンガーじゃないから相手を殺すことも自分を殺すこともなくデュエット相手と上手くコラボできるんじゃないかな。 今回選ばれた4枚分のCDには登場していないけど、ブックレットにはいろいろな音楽家が載っています。 シャーリーと同じフレームに収まっている人はペギー・シーガー、イワン・マッコール、シリル・タウニー、デイヴ・スウォブリック、ルイス・キレン、マーティン・カーシー(もんのすごい若い頃と思われる)などなど。 可憐な若き頃の写真やかわいい孫息子の写真も載ってます。 もちろん大切な存在である姉の故ドリーとのツーショットもたくさんあるよ。 公式サイト <今日の私> 明日は代官山にてトレッドのライブです。 今度は乗る電車間違えないようにしないとね。 昔ほどではないにしろ、いまだに代官山とか原宿に降り立つと場違いな気がしてならないのです。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/12/16 11:19:22 PM
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